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【冬季の健康的な生活の鍵は「ビタミンD」】ビタミンDの摂取が、冬に猛威を振るうインフルエンザ対策の一助に!その理由とは!?

近年、国内外で様々な研究結果が発表され、注目が高まる「ビタミンD」。その効果や適切な摂取方法、「ビタミンD」が不足することで生じるリスクや疾患への正しい理解促進を目的とし、大塚製薬はビタミンD研究の第一人者である、神戸学院大学 栄養学部 教授 田中清先生の監修の下、「ビタミンD」の理解促進を目的としたレポートをまとめた。

本記事は、夏季に取り上げた「過剰なUVケアが、体内で産生されるべきビタミンDを不足させることに!ビタミンD欠乏のリスクと効果的な摂取法を紹介!」に続く第二弾。冬季に猛威を振るうインフルエンザを始めとした、各種疾患への対策として関心が集まっている「ビタミンD」の有用性を紹介する。


【注目が高まるビタミンDの免疫機能への効果。さらに新生児、乳児の感染防御効果に関する研究も進む】

体調不良イメージ_(1)

最新の研究により、ビタミンDを日々適切に摂取することで、免疫機能の向上を始め、各種神経疾患、心筋梗塞や高血圧などの心血管疾患、喘息、がん、結核などに対してポジティブに作用することが示唆されている。※[1]
また、妊娠中にさい帯血(母親と胎児を繋ぐへその緒や胎盤の中に含まれている血液)中のビタミンDの濃度を適切に保つことで、新生児、乳児の感染防御に寄与することも明らかになりつつある。※[2]

※[1]S. Spedding, S. Vanlint, H. Morris & R. Scragg, Nutrients, 5, 5127(2013).
※[2]M. K. Lalor, S. Floyd, P. Gorak-Stolinska, R. E. Weir, R. Blitz, K. Branson, P. E. Fine & H. M. Dockrell, PLoS One, 6, e16709(2011).


【ビタミンDの十分な摂取で、インフルエンザ発症リスクが低下】

・ビタミンDを日常的に摂取している人ほど、インフルエンザの発症リスクが低下することが明らかになっている[3]

日本人の研究者によって行われたビタミンDと季節性インフルエンザ(A型)の感染に関する調査により、ビタミンDを十分に摂取している人ほど、インフルエンザの発症リスクが下がるという結果が発表されている。本研究では、ビタミンDの摂取が季節性インフルエンザ(A型)の発症に与える影響を調査するため、6〜15歳の日本の児童を対象に2008年12月から2009年3月の期間に、下記2つのグループにそれぞれ介入試験を実施した。

.咼織潺D3サプリメント(1200 IU / 日)を摂取したグループ
▲廛薀札棔瞥効成分を含まない錠剤)を摂取したグループ

その後、各グループにおけるインフルエンザ発症率を検証した結果、,砲けるインフルエンザ発症率は10.8%(167人中18人が発症)である一方、△離ぅ鵐侫襯┘鵐業症率は18.6%(167人中31人が発症)となり、ビタミンDサプリメントの摂取によってインフルエンザ発症リスクが、摂取していないときの58%にまで減少していることが分かった。

本調査の結果により、ビタミンDを継続的に摂取することで、冬季のインフルエンザA発症のリスクを低減させ得ることが明らかになっている。

表1
※[3] Mitsuyoshi Urashima Takaaki Segawa Minoru Okazaki Mana Kurihara Yasuyuki Wada Hiroyuki Ida(2010).Randomized trial of vitamin D supplementation to prevent seasonal influenza A in schoolchildren1


【ビタミンDの摂取が「急性上気道感染症」の発症リスクを減少させる】

体調不良イメージ_(2)

・ビタミンDの十分な摂取が、「急性上気道感染症」(いわゆる“風邪”)の発症リスクを低下させることが発表されている[4]

「急性上気道感染症」(いわゆる“風邪”)に対する、過去に行われた25の研究によって、「25-ヒドロキシビタミンD」(体内にある、ビタミンDになる前の途中状態の最も良い状態の養分)の血中濃度が低いことと、「急性上気道感染症」の罹患率に関連があることが示されている。そして2017年、アメリカの研究者達が、このビタミンDの摂取と「急性上気道感染症」の関連性を明かした25の先行研究全てを検証し、各研究内で対象となった参加者データ(10933名、0歳から95歳まで)全ての分析が行われた。

本研究により、以下が明らかになっている。
ビタミンDを摂取することで、全ての参加者の「急性上気道感染症」の発症リスクを減らしていた。
ビタミンDを摂取することで、体に害のある事象の発生率は増加しない。
毎日、あるいは毎週、あるタイミングで定期的にビタミンDを摂取し続けた参加者において、
特にポジティブな効果が認めらる傾向が強かった。

本研究によって、ビタミンDが有する「急性呼吸器感染症」に対する保護作用や、適切なビタミンD摂取は人体に安全であることが明らかになった。

※[4] Martineau AR et al. Vitamin D supplementation to prevent acute respiratory tract infections: systematic review and meta-analysis of individual participant data. BMJ. 2017 Feb 15;356:i6583. doi: 10.1136/bmj.i6583


【冬に増加する“冬季うつ”に注意】

例年、冬に増加する「季節性感情障害(冬季うつ)」に注意※[5]。うつ病対策にビタミンDの摂取が一定の効果を果たし得ることが分かっている※[6]。

表2

人の脳内には、“脳内の幸せホルモン”とも称され、感情や気分のコントロール、精神の安定に深く関わる神経伝達物質「セロトニン」がある。冬季、日照時間が減ると、「セロトニン」の量を調節する作用を持つ「セロトニン トランスポーター」(以下、SERT)という名のたんぱく質の量が著しく変動する。このSERTが増加し過ぎると、「セロトニン」の量を過度に減らすことがある。結果的に「セロトニン」不足に陥ることで“冬季うつ”と呼ばれる「季節性感情障害」を発症するリスクが高まるため、冬季は注意が必要だ。

上記背景から、冬に警戒が必要な“うつ”の対策として現在注目が集まっている栄養素がビタミンD。中国では、ビタミンDがうつ病に対してどのような効果を有するのかを立証する研究が行われている。本研究は、海南省の平均102歳の高齢者(男性175人、女性765人)に対して、2014年6月から2016年12月の期間にわたって、これらの対象者に対するアンケート、対外測定、血液サンプルの収集を基に分析された。結果、血液内のビタミンD濃度を基にして4つのグループに分けた中で、ビタミンD濃度が最も薄いグループでは235人中97人となる41.3%の人がうつ病の有病者であり、最もうつ病の有病率が高いことが明らかになった。反対に、ビタミンDを十分に摂取しているグループの有病率は238人中54人の22.7%で、最も割合が低かったことも報告され、顕著な差異が見られた。

以上の研究結果から、ビタミンDを適切に摂取することで、うつ病の対策になり得ることが示唆されてる。

※[5]European College of Neuropsychopharmacology(2014).Researchers confirm the biochemical cause of seasonal depression(SAD) 
※[6]Yao et al. BMC Geriatrics (2018) . The prevalence of depressive symptoms in Chinese longevous persons and its correlation with vitamin D status


【ビタミンDの十分な摂取が、骨強度・筋力低下を回避させ「骨折」リスクを低下させる一助に】

・ビタミンDの作用は、カルシウム・リンの吸収促進による丈夫な骨の生成に加え、筋力維持にも重要であることが非常に注目されている。
ビタミンDの十分な摂取は、「転倒」によって生じる骨粗しょう症性骨折の重要な予防になり得ると考えられている※[7]。

新潟県村松町において行われた骨粗しょう症性骨折に関する研究では、69歳以上の日本人女性773名を対象として平均6年間にわたって観察が実施され、結果、四肢の骨折37、椎体骨折14が確認された。そして研究対象者を、血清25(OH)D濃度を基に人年(観察期間と症例数を掛けた数値)が均等な4つのグループに分けて分析を実施した。結果、最も血清25(OH)D濃度が高いグループと、最もその濃度が低いグループを比較した際に、後者のグループにおいて四肢の骨折・椎体骨折の発生割合が約2倍となっていることが明らかになった。

以上のように、ビタミンD不足は骨強度低下・筋力低下による転倒リスク増加の両面から、骨折を引き起こすリスクを増加させるものと考えられている。

[7]※Nakamura K, Saito T, Oyama M, Oshiki R, Kobayashi R, Nishiwaki T, Nishimoto M, Tsuchiya Y (2011) Vitamin D sufficiency is associated with low incidence of limb and vertebral fractures in community-dwelling elderly Japanese women: the Muramatsu Study. Osteoporos Int 23, 97-103


【補足】ビタミンDの適切な摂取と、各種対策を組み合わせることで健康的な生活の実現が近付く

ビタミンDを十分に摂取することで、様々なリスクを防ぎ得ることが、最近の世界中の調査・研究により明らかになってきた。例年、インフルエンザをはじめとした各種疾患の発症が増加する冬季。予防接種などの従来の処置に加えて、各種疾患が本格化する季節の前から、日々の食事やサプリメントで継続的にビタミンDを摂取することが、その対策になり得ることがわかり、重要性が高まっている。

各種対策と共に、日常的にビタミンDを取り入れることで健康的な生活の実現を目指してみてはいかがだろうか。


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