20091120_11

毎年11月第3木曜日はボジョレー・ヌーヴォーだ。フランスのボジョレー地区でその年に収穫されたぶどうで作る赤ワインの新酒販売が解禁となるもので、日本でも人気のあるイベントだが、芋焼酎にもこのボジョレー・ヌーヴォーならぬ焼酎ヌーヴォーがあるのだ。

芋焼酎の原料となるのはさつま芋。収穫されたさつま芋はきれいに洗って痛んだ部分などを取り除かれて蒸し、小さく砕いて一次もろみに入れられる。こうしてさらに発酵させた二次もろみを蒸留して焼酎の原酒が造られ、割り水でアルコール度数を調整して出荷するというのがおおまかな焼酎の造り方だ。

焼酎用のさつま芋は早いところでは3月頃から植え付けが始まり、7月頃から収穫できるようになる。そのため、早ければ7月からその年収穫されたさつま芋で焼酎が仕込まれ、10月には「新焼酎」として出荷できるようになる。そこで鹿児島の焼酎メーカー数社と南九州酒販でつくる薩摩本格芋焼酎生産者協議会が 〆G獲れた生芋だけを使い 60日以上熟成させた新酒を共通デザインのラベルの「薩摩ヌーヴォー」として企画し、ボジョレー・ヌーヴォーの翌週木曜日に販売していた。

残念ながらこの「薩摩ヌーヴォー」として今年の販売予定はないということだが、10月に入った頃から鹿児島県内の酒店では「新酒」「新焼酎」とラベルに書かれた焼酎が出回るようになる。定番銘柄でも熟成の期間が長くなったものと比べるとやはりどこかフレッシュで荒々しい味わいが楽しめるのが特徴だ。全焼酎メーカーが全ての銘柄で新焼酎を出すわけではないけれど、「新焼酎」のラベルを目印に飲み比べてみるのもまた一興。10月下旬頃には大手のメーカーで「新酒祭り」などが開催され、ふるまい焼酎や新焼酎の販売などで賑わうほか、「11月1日は本格焼酎の日」として鹿児島県酒造組合によるイベントなどが行われるのもこの季節。

ちなみに薩摩本格芋焼酎生産者協議会では来年3月に「春薩摩」という名で、今年収穫した芋を使い、100%同一タンクで150日以上貯蔵した焼酎だけを瓶詰めして販売の予定とか。こちらの味も楽しみだ。

「春薩摩」に関する問合せは
南九州酒販株式会社
http://www.nankyu.jp/index.html

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