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冬が訪れ「犬は喜び庭駆け回り」と喜ぶ人と「猫はコタツで丸くなる」とうんざりしている人。あなたはどっちですか?私は後者です(笑)。

今回紹介するのは、「庭駆け回り」ならぬ、世界中の雪山を駆け回る、プロスノーボーダーの見野雄祐さん。見野さんは北海道生まれの29歳。学生時代はサッカー部に所属しJリーガーになることを夢見ていたが、大学生の時、友人に誘われて始めたスノーボードが彼の人生を変える。
「プロスノーボーダーになろう!」
大学を退学しアメリカへ。世界中からプロスノーボーダーやプロを目指す人が集まるサマーキャンプに参加。ここで世界の一流の滑りを目の当たりにした見野さんは、本気でスノーボードの道を究めようと決意したという。

20091129_02現在は石川遼(ゴルフ)やクルム伊達公子(テニス)らも所属するヨネックスとプロ契約を結び、テレビやDVD、雑誌、イベントに出演しています。プロスノーボーダーである見野さんには、もうひとつ「農家」という別な顔も持っています(本人曰く、ほんのちっぽけな場所で本業の方に失礼なので、畑いじり程度にしてくださいとのこと)。見野さんが農業に興味を持ったのは、20代半ばの頃。大きなケガをした年、手術明けのリハビリも兼ねて知人を介して農家のお手伝いをしたのがきっかけ。「今金町にある農家に住み込みで働かせていただいたのですが、ゆっくりとした時間の中で確実に農作物が成長する姿にあらためて生命力のすごさを感じました」。
それからというものスノボのシーズンオフ(夏)には、北海道内の農家を転々。そして2008年より札幌市の温泉で有名な定山渓エリアに畑を借り、ニンジンやズッキーニなどさまざまな野菜を栽培。農薬は一切使わない自然農法で、一歩一歩確実に成長することを目指している。

そしてさらに別な顔。見野さんは「写真家」(こちらも農業同様、本人曰くカメラ好き程度にして欲しいとのことです)としての活動も行っている。「スノボの撮影中や日常の中で気に入った風景を撮り続けています」。これまで東京や大阪、札幌などのスノーボードショップで写真展も開催した。「プロスノーボーダー」であり「農家」であり「写真家」でもある見野さん。それぞれ分野は違うものの、見野さんの中では一本の線で繋がっているように思える。そしてその延長上で第4、第5の顔も生まれるのでは?見野さんを見ていると、そんな大きな可能性を感じられる。

見野さんのプロフィールや過去の活動を紹介する公式ホームページ
http://www.13mino44.net/index.html
ブログもあります。

(Written by みぞてたかし)

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