20091203_01現代はストレスの多い社会だ。長引く不況、地球温暖化、年金や、少子高齢化など、大人を取り巻く環境は問題が山積みだ。いや、そうした大人社会のストレスを敏感に感じとっているのは、むしろ子供たちではないだろうか?引きこもり、不登校、うつなど、年々増加しているのはその表れではないだろうか。

そんなストレスの多い社会を生きる子供たちに向けた、ユニークな『こども忍者道場』があることをご存知だろうか?もともとは、柳沢勝重師範が開いた柳沢護身流を元に、現在、総合武道正流館館長でもあり、2代目総合護身術総師、上田師範が、総合武道‘総挙道‘の子供向け教室としてスタートしたことが始まりだ。

「なんでも挑戦する子 あきらめない子 器用な子 を育てる!」をモットーに、忍法を通して、様々な武道の技を偏ることなく楽しく練習することを目的としており、総合武道の中の忍術の基本はもちろん、空手や合気道、手裏剣、刀などの武器術、護身術など、多くの武道を学ぶことができる。子供の場合、どの武道が自分に適してるかを判断することは難しい、しかし忍者道場で様々な武道を練習することによって、自分の得意な技を見つけ、なんでも挑戦する前向きの精神を身につけることができるようになるとのこと。
子供向けだからだと、あなどることなかれ、呼吸法から、落ち着いた心や精神統一を学んだり、通信術として、ペアで合言葉や暗号文字を作って、チームワーク力を高めたりと、大人でも学びたくなるようなカリキュラムがしっかりと組まれている。所定の実力に達すると検定試験を行い、実力に応じて「地、水、風、火、天の巻き」の巻物免状が授与される。これにより目的意識を持って練習に励むことができ、免許皆伝の資格の後は、総拳道大人の部や、柳館の各種武道講座へ本格的に進みことができる。

毎年秋には、年に1度の「忍者選手権」が開催され、以下の種目を順番にこなし、ゴールまでのタイムを競い合う。優勝者には、‘上忍‘という忍者の位を表した巻物免状が授与される。

?深草兎歩で前進(正しくできていなければタイムプラスのペナルティ)

?弓でヤブサメ的を落とす(矢は3本 的を落とせなければタイムプラスのペナルティ)

?カギ縄で規定の場所に引っ掛ける(制限時間は30秒 できなければタイムプラスのペナルティ)

?捕縛術・・・捕縛紐でイスをしばる(制限時間は30秒 できなければタイムプラスのペナルティ)

?手裏剣移動投げ・・・車剣6枚を横走り移動投げでリバース的に投げる(点数をカウントする)

?手裏剣の下に置いてある忍者刀を取り、帰りのスタートラインから忍者刀「座さぐり」でゴールへ戻る(サヤを落としたり、正しくできていなければタイムプラスのペナルティ)

他にも、スポーツチャンバラ、手裏剣選手権、飛び道具選手権、各教室対抗の団体戦、などの種目もあり、いくつかの種目(手裏剣など)は、一般参加も可能。忍者選手権以外でも、手裏剣のみの大会や、飛道具のみの大会など、春、夏、冬に様々なイベントを開催し盛り上がりをみせている。

現在、忍者道場には各教室を合わせて50名程度の子供たちが在籍しており、父兄からは、「今まで習い事は、長続きしなかったのに、絶対‘やめる‘と言わず、もう3年続けています」「学校でいじめられる事が多かったのですが、‘イヤだ‘とはっきりアピールできるようになったため、いじめる子が近付いて来ないようになりました」「色々な技や道具を使って、全身をまんべんなく動かすので、全身運動、脳のトレーニングには大変良いと思います」など、喜びの声が多く寄せられている。
対象年齢は4歳から高校生までだが、親子クラスや、大人向けの忍者体験ツアーなども充実。ストレス社会を生きぬくために、忍者道場で楽しく心身共に鍛えてみるのはいかがだろうか?

正柳館本部事務局 こども忍者道場
東京都練馬区土支田4−32−18
TEL・FAX:03-3867-5754

(Written by 石川陽那)

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