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秋田県民は県外では秋田弁を話さなくなる傾向にある。
「関西人と比べて、自分のふるさとに100%自信を持てていない証拠?秋田弁ってそんなに恥ずかしいものか?」という、インターネットサービスを提供する「ポルカ舎」代表の大内さんのそんな気持ちから生まれたコミュニティーサイト「んだがらしゃ。秋田弁でさべてみれ!!」。
このサイトでは秋田県検定試験や、秋田んだがら放送局などを配信。2006年11月には秋田のオリジナルなまはげキャラ達が活躍する秋田弁アニメでlivedoorネトアニグランプリで銀賞を受賞するなど、地元クリエイター達から火が付き盛り上がりを見せていた。
そしてこの商品の開発が秋田県民はもとより、他県からも注目されるきっかけとなったのだという。

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そのきっかけとはこの「ドデンマンシール」だ。
ネーミングは秋田弁の「びっくりした」の意味「どでんした」から。どんな手段で秋田をアピールできないかと考えた時、思いついたのがこのドデンマンシールだった。大内さんは現在34歳。子供の頃、まさにビックリマンシールのブームを直撃したビックリマン世代になる。
「ナマハゲナイト」「田沢湖タッシー」など秋田ゆかりのキャラクター第一弾、第二弾それぞれ32種類+地元企業とのタイアップで登場した4種類の計66種類をデザイン。さらに今年の12月にも新作タイアップキャラクターが登場する予定となっており地元からの注目度の高さを物語る。
秋田県を知ってもらうための秋田弁の元ネタをふんだんに盛り込んだ裏面の解説にいたるまで非常にこだわられて作られており、同じ世代の人であれば思わずニヤけてしまうだろう。秋田の事をちょっと調べて元となったネタなどもついつい知りたってしまう内容だ。
今までに1万2000枚を製造しており、キャラクターデザインから印刷・裁断に至るまで全て大内さんの手作り。キャラクターデザイン自体は2〜3時間程度なのだそうだが、やはりこのシールを手作りしている工程が非常に時間を要するようだ。本業の合間をぬった時間に「夜なべ」して大内さんが手作りしている。

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「ドデンマンシール」に関して大内さんは、「以前は東京でデザイン関係の仕事をしていました。活動が全国から問い合わせが入るようになったのもこのドデンマンシールを作ってから。地元企業からも問い合わせが入り、その時はやはりうれしかったです。」と語る。
現在大内さんは秋田県に在住しているが、「んだがらしゃ。秋田弁でさべてみれ!!」を立ち上げた当時、まだ東京に在住していた頃、地元の友人から「地元が危ないよ」と切実な相談を受けていた。秋田県全てがそうではないだろうが、友人たちの言葉を聞くと「もっと地元の人たちがポジティブになれるように何かができれば・・・」と考えるようになり活動のきっかけとなった。
この話をうかがった時、大内さんの穏やかな秋田弁から、地元に対する使命感めいたものを感じた。地元っていいものですね。

株式会社ポルカデザイン舎
TEL:018−834−1700
秋田県秋田市手形山崎町10−45
http://www.polca.co.jp/

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