20091207_01

12月に入り、東京もすっかり寒くなってきました。暖房器具を使い始めたという人も多いのではないでしょうか。そんな寒い日に、日本人が食べたくなるものといえば『鍋』。定番鍋に加えて、今年はモロッコ風の蒸し料理「タジン鍋」が人気だそうですが、どの鍋においても付き物なのが“鍋奉行”の存在です。

鍋奉行はご存知の通り、鍋の煮え頃や食べ頃を仕切りたがる人のことを言いますが、他にも“アクを取る人”や“ひたすら食べるのを待っている人”にも、鍋奉行にならった特有の呼び名があるのです。

◆待ち娘
鍋を仕切る人がいれば、当然待っているだけの人もいます。そんな人のことを“待ち娘”と呼び、男性の場合には“待ち奉行” と呼ぶこともあります。

◆アク代官
悪代官といえば時代劇における悪役のことですが、鍋においては名前の通り、アクを一生懸命にすくって取り除く人のことを言います。これは比較的、聞いたことがある人も多いかもしれませんが、鍋ならではの役目と言えます。

◆大目付
大名や役人を監視する役目の大目付は、鍋においてはきちんと皆に均等に取り分けられているかどうかを細かくチェックする人のことを言うそうです。家庭においては小さい子どもが大目付となって、うるさく言うことがあるかもしれません。

◆勘定奉行
財政などを取り仕切るのが本来の勘定奉行ですが、鍋では会計で支払いをする時に、割り勘の計算をして集金する人のことを言います。

◆上様
会計を済ませる際に現れて、領収証を欲しがる人をこう呼びます。宛名はもちろん「上様」。

代表的なものをご紹介しましたが、皆さんはいくつご存知でしたでしょうか?普通に食べるだけでも楽しい鍋ですが、こんなネタを知っていれば、もっと鍋の席が楽しくなるかもしれませんね。

(Photo by Conveyor belt sushi

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