京都府八幡市。この町で古くから愛されている食べ物がある。小谷食堂の名物メニューである『カレー中華』という独特の中華そばだ。
カレーラーメンならそう珍しい物でもないが、このカレー中華は“ひと味違う”。通常のカレーラーメンはカレー味のラーメン。それに対して、このカレー中華はカレー味の中華そばなのだ。昔ながらの中華そばの香りを残しつつカレー風に仕立てた、なんとも懐かしい雰囲気の漂う物なのである。八幡市の人々を長年の間、魅了し続けているこの味は、まさに八幡のソウルフードと呼ぶのにふさわしい。故郷を離れて暮らす八幡市出身者も帰省の際には立ち寄り、またこれからの季節、年越しそばの代わりに年越しカレー中華を食べる人もいるとか。
カレーラーメンならそう珍しい物でもないが、このカレー中華は“ひと味違う”。通常のカレーラーメンはカレー味のラーメン。それに対して、このカレー中華はカレー味の中華そばなのだ。昔ながらの中華そばの香りを残しつつカレー風に仕立てた、なんとも懐かしい雰囲気の漂う物なのである。八幡市の人々を長年の間、魅了し続けているこの味は、まさに八幡のソウルフードと呼ぶのにふさわしい。故郷を離れて暮らす八幡市出身者も帰省の際には立ち寄り、またこれからの季節、年越しそばの代わりに年越しカレー中華を食べる人もいるとか。
小谷食堂は、もともとは夜鳴きそば屋が原点だ。当時からずっと自家製麺を続けているほど、麺にこだわりをもっている。カレー中華は先代の発案で誕生したのだが、自家製麺に自家製スープだからこそのこだわりも多い。
カレー中華の麺は普通の中華そばの物でなく、粘り気の強い小麦粉を混ぜ合わせた、少し太めの専用の麺を作り、使っているのだという。
さらに印象的なのが、なんといってもそのスープの風味。見たところカレースープそのものなのだが、漂う香りは鰹と昆布からダシを取った昔懐かしの中華そばそのもの。味の方も、カレーの中にその中華そばの味が漂っている。この不思議な融合こそが、カレー中華の神髄であり、小谷食堂のこだわりなのである。このダシは鰹と昆布を合わせた物に、とろみ有るルーを加えたもので、小谷食堂のメニューにあるカレーうどんとも異なるカレー中華独自のもの。
好みに合わせて備え付けの一味や七味、ソースやコショウなどで調節して、頼むときに濃いめや薄めなどの味の調整や、肉抜きネギ抜きなど具についても注文することも可能だ。八幡市の人々にとって、それぞれのカレー中華があるのである。さらに、家庭でもこの味が楽しめるように、カレー中華の持ち帰りも可能で、麺、ダシ、スープのセットで販売している。
店主の小谷昌徳さんは「日々の進歩の気持ちを忘れずにいたい、美味しいと言ってもらいたい」と言う。常に、より美味しくなるための努力を惜しまない。それこそが、愛される続けるカレー中華の原点なのだ。
小谷食堂
住所:京都府八幡市八幡山本2−1
TEL:075−981−3579
(Written by 青山鉄平)
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カレー中華の麺は普通の中華そばの物でなく、粘り気の強い小麦粉を混ぜ合わせた、少し太めの専用の麺を作り、使っているのだという。
さらに印象的なのが、なんといってもそのスープの風味。見たところカレースープそのものなのだが、漂う香りは鰹と昆布からダシを取った昔懐かしの中華そばそのもの。味の方も、カレーの中にその中華そばの味が漂っている。この不思議な融合こそが、カレー中華の神髄であり、小谷食堂のこだわりなのである。このダシは鰹と昆布を合わせた物に、とろみ有るルーを加えたもので、小谷食堂のメニューにあるカレーうどんとも異なるカレー中華独自のもの。
好みに合わせて備え付けの一味や七味、ソースやコショウなどで調節して、頼むときに濃いめや薄めなどの味の調整や、肉抜きネギ抜きなど具についても注文することも可能だ。八幡市の人々にとって、それぞれのカレー中華があるのである。さらに、家庭でもこの味が楽しめるように、カレー中華の持ち帰りも可能で、麺、ダシ、スープのセットで販売している。
店主の小谷昌徳さんは「日々の進歩の気持ちを忘れずにいたい、美味しいと言ってもらいたい」と言う。常に、より美味しくなるための努力を惜しまない。それこそが、愛される続けるカレー中華の原点なのだ。
小谷食堂
住所:京都府八幡市八幡山本2−1
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