20091219_01

空き巣、置き引き、窃盗、車上荒らし・・・どろぼうと呼ばれる犯罪は後を絶たない。年末年始は特に犯罪が増えるといわれる。被害に遭わないためには、まずしっかりとした注意。それはわかっていても、どうにもやっぱり他人事になってしまいがち。そんな人たちへより注意を喚起するため、愛知県の豊川市には面白い取り組みがある。「どろぼう天気図」だ。

これは、地元の新聞社である東愛知新聞が豊川警察署と協力して、各地域で起こったどろぼう件数を、天気図のようにして毎週掲載しているというものである。
過去との比較を行って注意を促すのが目的で、単に数字を載せるだけでなく天気図形式にして掲載することにより、より身近に感じてもらい、文章での警戒以上に視覚的効果を狙っているのだ。長々と文章で書くよりも、バーンとわかりやすい図と数字が出る方がインパクトがあって理解しやすいというわけだ。
実際、効果の方もなかなかあるようで、市民からはわかりやすいとの声もあり、どろぼう天気図を始めてからはしっかりと注意するようになった人も多いという。注意を喚起するという役割は充分に果たしているようだ。

もちろん、これからもどろぼう天気図は続けていく予定だというが、理想としては、こういう物が必要ない社会なることであろう。恵みの雨は生活に必要なものだが、どろぼうは必要ない。いつの日か、どろぼう天気図が不要な社会が来ることを、どろぼう天気図自身も待ち続けている。

東愛知新聞
http://www.higashiaichi.co.jp/

豊川市役所どろぼう天気図
http://www.city.toyokawa.lg.jp/safe/200612130003.html

画像提供：東愛知新聞

（Written by 青山鉄平）

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