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デンジマン、バトルフィーバーJ、ゴレンジャーといえば、悪を倒す、正義の味方!!誰もが一度は夢中になったことのある戦隊ヒーロー達だ。さてさて、それでは『法華戦隊 ミョウレンジャー』はご存知だろうか?
『ミョウレンジャー』は数々の戦隊ヒーローと同じく、定番の5色を基本に「ホテイレッド」「ダイコクホワイト」「エビスイエロー」「ビシャモンブルー」「ショウキグリーン」が隊員で、名前は神様にちなんでつけられたそうだ。他にも「弁天サラス」というサポートの女の子もおり、口癖は「助けてー!!ミョウレンジャー!!」、主な役割は鬼レンジャーに捕まることらしい。

20100103_02『法華戦隊 ミョウレンジャー』を立ち上げたのは、法華宗寺院妙蓮寺の住職、佐野充照さん。佐野さんは、二代目として僧侶の家庭に生まれたが、大人になるまでお経の練習もせず、好きなように生きてきたという。大学卒業後は農業に興味を持ち、有機農法を実践している団体に属した。そこでは、泥田での作業や夜は電気の無い生活など、自然と人間とのかかわりをじっくり経験した。その後、お寺に帰り、僧侶になる決心をし、30歳の時に住職に。
しかし、僧侶になった佐野さんには、お寺の体質が百年一日のごとく、変化がなく、世の中の変わりようについていけないように思えたという。そこで、世の中に飛び出して、もっと広いフィールドで活躍したいと思い立ち、「町家倶楽部ネットワーク」や「エコハウス町家」などを立ち上げた。古い町並みや町家の大切さを啓蒙したり、町家暮らしを提供するプロジェクトで、現在では町家ブームが巻き起こり、100軒を越す町家ステイやレンタル町家があるのだそう。また、その間にも妙蓮寺にて「西陣楽市楽座桃山文化村」というフリーマーケットを開催するなど、活動の場を広げていった。そして、そろそろお寺のことに、力を入れようと思い、円常院のキャラクターとして「法華戦隊 ミョウレンジャー」を発足。ミョウレンジャーという名前は妙法蓮華経から拝借したのだそう。
ミョウレンジャーは商店街のイベントや妙蓮寺の万灯会の余興などに出演しており‘これからも町を明るくする活動をしていきます‘とのこと。

佐野さんの活動は、まだまだ止まらない。今年の10月にはNPO法人を取得、特定非営利活動法人「イーハトーヴ京北」立ち上げた。また、山林を伐採し、桜とモミジを中心とした里山づくり、農村部の荒廃に目を向け、将来は田舎と都会との交流や、地域活性化のために種々の活動を計画中とのこと。
最後に2010年はどんな年になるか、佐野さんに質問をしてみた。
『不景気と地球温暖化は、ますます進み、あかるい材料の少ない年になるでしょうが、いつでもどこにでもチャンスは潜んでいます。大きな大志を抱けば道は開かれるでしょう』
と心強いお言葉を頂けた。

日本が世界に誇る古都、京都へ行った際には是非一度、ミョウレンジャーのイベントや、町家を生かした町並みに目を向けてみるのはいかがだろうか?

妙蓮寺円常院
京都市上京区寺之内通大宮東入る妙蓮寺前873
075-431-6897
http://www.eonet.ne.jp/~myoh-ranger/

(Written by 石川陽那)

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