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本格的な寒さが到来し、外に出るのも億劫…。そんなときは、家の中でワイワイ楽しむのも乙なもの。冬のホームパーティーに欠かせないディナーといえば、鍋物ではないだろうか。とある県のローカルな鍋の楽しみを紹介しよう。

すき焼き、石狩鍋、キムチ鍋…など、鍋にも様々あり、チープに済ませられるものもあれば、少し奮発するようなものもあるだろう。「奮発鍋」に分類されるもののひとつが、フグ鍋だ。主に山口県あたりを中心に食べられているフグ鍋だが、山口県では「フグ鍋には欠かせない」と言われる野菜があるらしい。

山口県で一般に食べられているその野菜は、香りが弱く、葉が丸くやわらかい大葉春菊で、その名も「ローマ」。生のまま、刺身のつま、みそ汁の薬味など、食卓には欠かせない存在だとか。そしてローマは、フグ鍋用に改良されたと言ってもいいほどフグによく合う。

このローマは菊科の1・2年草で、春菊の一種。地中海沿岸では、花を観賞するために栽培しており、食用にするのは東アジアだけ。 イタリアから種が輸入されたため、このように呼ぶようになったのだとか。

いくつかの小売店にローマについての話を伺ってみた。

◆下関 業務用スーパー
“年配の人は「ローマ」と呼んでいます。去年より取り扱いがないため当店では定かではないですが、「ローマ」と表示されて売っているところもありますよ。”

◆下関市東駅前のスーパー 青果部門
“春菊は「春菊」、ローマは「ローマ」として売っています。青果物店ならどこでも「ローマ」として置いていると思います。”

◆下関 大手ショッピングセンター 青果部門
“季節が冬であるため、現在はあまり置いていないですが、売られているときは「ローマ」として売っていますよ。他の青果物店でも同じだと思います。ローマは春菊とも菊菜とも違う野菜です。葉にギザギザがありませんからね。”

以上のように、ローマはもはや山口県民にとって食卓の常連であるらしい。今冬、フグ鍋に挑戦する機会があったら、是非「ローマ」も入手して望んでみよう。

写真引用元:http://www.photolibrary.jp/

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