20100219_01東東京随一の繁華街、錦糸町。平日は会社員であふれ、休日は買い物客や競馬に興じる人々で賑わう。
首都圏にとって「錦糸町」というと、猥雑でなんとなく危険なイメージがあるかもしれないが、現在は高層マンション「BrilliaタワーTOKYO」や、巨大ショッピングモール「Olinas」が立ち、4月には「コアラのマーチ」をテーマにした部屋を携えたロッテホテルが完成予定。さらに隣町の押上ではあの「東京スカイツリー」が建設中で、ここ数年で見違えるほどのオシャレな街に変身してきている。

錦糸町駅から都立墨東病院へ向かうまでの道にあるのが沖縄料理「ゆいまーる」。地元に住んでいる人でも探すのが難しそうな場所で、さらに2階という立地ながら、高いリピート率で人気を集め始めている。錦糸町界隈では数少ない沖縄料理の店だ。

「ゆいまーる」は2009年10月に開店。まだできたばかりの店で、かつてイタリアンレストランだった場所を一部改装した。夜はイタリアンレストランの照明を利用して女性やカップル客に向けた落ち着きのある居酒屋風に、お昼は沖縄そばなどお馴染みの沖縄料理に、ごはんやサラダがついて850円程度と、リーズナブルに沖縄の味を堪能できる。

沖縄料理のマスターというと、なんとなく沖縄出身で、麦わら帽子にアロハシャツ、オジサンなのにハーフパンツみたいな人をイメージしてしまうが、店主の三輪さんは、東京出身の女性である。沖縄料理店で従業員として働いていた経験や、旅行を通じて沖縄に魅せられたことで、自分で店を持つことを目指していたのだとか。場所も沖縄料理店が少ない場所をリサーチして決めた。大通りから外れ、しかも2階という飲食店としてはやや不利な立地だが、ビラを配って客を集め、そのハンデをカバーしている。
出身は東京でも、食材は沖縄から直接取り寄せており、泡盛は有名どころを抑えつつも現地の業者お勧めの逸品を揃えている。リピーター率が7〜8割というから、料理の良さも証明されている。

そんな「ゆいまーる」のイチ押しは、「もずくのボロボロジューシー」。「ジューシー」は沖縄風の炊き込みご飯のことで、頭に「ボロボロ」がつくとやわらかい雑炊風のもの、「クファ」がつくと混ぜご飯風のものを意味するのだとか。つまり、もずくの雑炊である。
沖縄では比較的メジャーなメニューだが、東京で食べられる場所はあまりないという。他にも、ゴーヤチャンプルは秘伝の塩ダレを使用。冬場は自慢のそばダシを使ったあっさり味の鍋も提供している。

自身もお酒好きでよく飲みに行くという三輪さん。一人で店に入るのは抵抗があるという自身の思いから、女性ひとりでも気軽に来店できる雰囲気を目指している。
さらに現在は看板メニューとなる料理を考案中。現地の味を残しながら提供することが課題となっているが、「東京唯一」となるメニューを目指している。

錦糸町南口、西友系デパート「LIVIN錦糸町」の京葉道路を挟んで向かい、ゴリラがミサイルを加えたオブジェが特徴的な「パーラーパトリオットM錦糸町」の裏に周れば、店はすぐそこだ。確かに見つけにくいが、言い方を変えれば「隠れ家的レストラン」である。友人・恋人を連れていって、食通をアピールするのもいいだろう。

沖縄料理「ゆいまーる」
「ホットペッパーFooMoo」内ページ
http://www.hotpepper.jp/strJ000762188

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