◆高校的な雰囲気を残した劇団
安城学園高校の卒業生と先生で立ち上げ。現在、団員１０名（うち男性４名、女性６名）で、平均年齢は３０歳くらいだという。当時のメンバーは、ほとんど入れ替わってしまったが、今でも「委員長」がいたり「遠足」があったり「良識」や「道徳」にこだわったりと、学校的な雰囲気があちこちに残っているのだとか。
 
◆主宰者はいない
劇団各駅停車の特徴は、主宰者がいないこと。
団員のなかから運営委員長を選び、その人を中心として活動している。
さらに、劇団のホームページを見てみるとひとつ気付くことがあるのだが、メンバーの名前が一切出されていない。団員の個人名はホームページ上では出さず、ブログを更新するときはハンドルネームを使うなどの方針を取っている。
また、個性的なメンバーについて聞いてみると、それを聞かれたメンバーたちは一様に「私は普通だし」という顔をした。傾向としては、みんな和やかで人が好く、話し好きで、歌と中華と集団行動を好む人が多いのではないかと、運営委員長。
舞台に立って芝居を見せながらも露出に対して後ろ向きという、イレギュラーにイレギュラーを重ねた集団である。

◆「すべての駅にとまって、すべての人を乗せていく」
「すべての駅にとまって、すべての人を乗せていく」という精神が、「各駅停車」という名前の由来になっているとおり、老若男女を問わずに楽しんでいただける芝居づくりを目指している。
仕事や学業などに打ち込む傍ら、「余業としての芝居づくり」をしたい人たちの活動の場であることを前提としている。
芝居には、特に強い主義主張があるわけではないが、幅広い年代の方に楽しんでもらえて、ちょっと元気が出たり、心が温かくなったりするような作品ができたらいいなと思っているのだとか。

劇団各駅停車
http://gkakueki.hp.infoseek.co.jp/



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