20100319_01

1人の選手がスイム(水泳)、バイク(自転車)、ラン(マラソン)の3つでタイムを競い合う「トライアスロン」。アメリカ海兵員たちが酔った勢いで始めたと言われるこの競技、日本でも多くのトライアスロン大会が開催されているけれど、そのほとんどはオリンピックディスタンスとも呼ばれるスイム1500m、バイク40km、ラン10km、総距離51.5kmの「ショート」タイプがほとんど。「トライアスロン」=「鉄人レース」と思っている人も多いかもしれないけれど、正式に「鉄人(アイアンマン)」と呼べるレースは、実は日本では1つしか行われていないのだ。

その日本唯一の「鉄人レース」が今年で第10回を迎える「2010アイアンマンジャパントライアスロン五島長崎」で、6月13日に開催される。スイム3.8km、バイク180.2km、ラン42.2km、総距離226.2kmの「アイアンマン」タイプの大会で、まさに超人的な体力を持った選手だけが参加できる。
「アイアンマンジャパン」はトライアスロンの聖地・ハワイで開催される「アイアンマン・トライアスロン・ワールドチャンピオンシップ」(通称ハワイ大会)への出場権をかけた世界15カ国、25の大会のひとつで、制限時間は15時間。選手も世界中からエントリーがあるが、過去3年間に総距離51.5キロ以上のトライアスロンで完走実績があるなど、これまでの成績も考慮して選ばれた1200人が出場予定だ。

開催地となる長崎県五島市(福江島)は人口約4万3000人の島。この島で鉄人レースが開催されるようになったのは2001年のこと。それまで別の地で行われていた鉄人レースの開催権を持つ企業から五島での開催打診があり、3年間の協議の末に開催が決定されたという。地域振興の目的はもちろんのこと「日本一の国際大会を開くことで子どもたちに夢を、地元の人たちに自信を持ってもらいたい」という思いもこめての開催決定だったそう。
地元からは、選手たちの大切な競技用具を預かり確実に各トランジッションエリアで渡す受付業務スタッフ、選手の安全を見守る道路保安員、水分・食物の補給を行うエイドステーションスタッフなど、約3500人がボランティアスッフとして参加し大会を支えている。
今年は第10回となるメモリアル大会でもあるため、パーティーで通算出場10回の選手紹介などを検討しているそう。

なお五島へは、飛行機や船で行くことはできるのだが、この大会前後だけは普段と違って島内の数少ない宿泊施設はすでに選手や関係者の予約で埋まってしまっているという。今から直接応援や観戦に行くことは難しいが、当日の様子などはライブ映像がネット配信される予定なので、こちらでチェックしよう。

(Written by おばらけいこ)

20100319_02「アイアンマンジャパントライアスロン五島長崎」公式ホームページ
http://www.ironmanjapan.com/jp/

【Nicheee!編集部のイチオシ記事】
コンビニには絶対置いていない雑誌
【発掘美女図鑑】プロビリヤード選手 江辺香織
芝職人 花岡が繰り広げる「芝生の輪」
バク転をマスターしたいあなたに!
お酒好きのパラダイス?泡盛の出る蛇口