40年近い歴史を持つ福山養殖では美味しくてしかも健康な養殖ぶりを育てたいということから、通常より広くて潮通りのよいイケスで魚の尾数をおさえ、ぶりが自由に動き回れる環境で養殖を行っている。漁場は1年を通して養殖に適した錦江湾にある。また抗生物質を一切使用せず、霧島市福山町の特産品で全国にもその名を知られている「福山黒酢」を餌に練り込んで与えている。黒酢と言えばアミノ酸を多く含み、ダイエットや健康を気にする人向けのサプリメントになるほどの健康食品。ぶりだって黒酢入りの餌を食べることで健康に育つのだ。

「さつま黒酢ぶり」は、「健康になる」「頭がよくなる」という成分として知られているDHA（ドコサヘキサエン酸）とEPA（エイコサペンタエン酸）のふたつの不飽和脂肪酸の含有量が天然ぶりや一般的な養殖ぶり、マグロやほかの魚に比べても特に多いという。そして濃厚なコクと旨味がありながらもあっさりとしたあと味も特徴だとか。

福山養殖の「さつま黒酢ぶり」は現在8割近くが、寿司や日本食が人気のアメリカなど海外への輸出用に出荷されているそうだが、もちろんネットなどで個人でも5kgサイズ以上で8200円から購入可能だ。注文を受け付けるのは毎年10月〜翌年3月末で、これは寒ブリの一番美味しい時期のぶりを食べてもらいたいということで設定されている。なお4月〜9月末は夏期にも美味しいひとまわり小さいハマチ（3kg以上）の販売も。
食べ方として刺身はもちろん、しゃぶしゃぶで食べても良いし、カセットバーナーなどで表面を軽く炙った「たたき」もおすすめだとか。

福山養殖
http://www.fukuyama-fish.com/index.html

（Written by おばらけいこ）

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