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最近日本で「B級グルメ」がちょっとしたブームになっている。静岡・富士宮やきそば、秋田・横手やきそばなどはすでにメジャー格で、全国のご当地B級グルメを集めた「B-1グランプリ」も開催されているほどだ。

そんなB級グルメにぜひ加えて欲しい逸品にめぐり合った。岡山県備前市日生町の「カキオコ」だ。

日生(ひなせ)は岡山県南東部に位置する県内有数の港町。カキの養殖が盛んで、新鮮な海の幸が手軽に買える「五味(ごみ)の市」が有名だ。この小さな町でカキオコは誕生した。カキオコは、カキが入ったお好み焼きのこと。しかし単に、私たちが通常イメージするお好み焼きにただカキを入れただけ、だなんて思ってはいけない。

まず、カキの鮮度が違う。数時間前に水揚げされ、殻をはいだばかりのカキは火を通しても縮まない。カキの入れる量もビックリするぐらい多い。そして、山盛りのキャベツにトロトロの生地を混ぜてから焼く。

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焼きたてのカキオコを食べてみた。その美味しさは一口で納得。外はふんわり、中はトロっとした食感で、通常のお好み焼きよりあっさり、卵の味が効いている気がして、とてもおいしい。特に何より、カキが大きいので満足度が違う。そして生地との相性も絶妙だ。

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現在、日生には7軒ものカキオコの店がある。11月頃から4月初旬までの期間限定で、岡山のみならず、広島や大阪などからも熱心なファンが訪れる。現に、平日の昼に訪れたが少し待たされた。土日祝だと1時間以上待つのもザラだという。しかしそれだけ待っても、カキオコを食べる価値は大いにある。値段は1枚800円程度。

昨年10月、オーストラリアの雑誌に、仙台の牛タン、宇都宮のギョウザ、香川の讃岐うどんなどとともに紹介されたというカキオコ。一度食べたら忘れられない、リピーター必至のカキオコ、ぜひご賞味あれ。

日生カキお好み焼きHP
http://www.geocities.jp/kakiokonomi/kakiokonomi_1.html

(Written by Aki Shikama)

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