先日、二人目の日本人女性宇宙飛行士が宇宙へと飛び立ったのは記憶に新しいところ。そしてNASAは、今年2010年をもって、スペースシャトルの打ち上げを終了します。

「えっ!? 宇宙への夢を諦めちゃうの?」

そうではありません。次世代型ロケットの開発に力を入れるのです。このロケットは、宇宙ステーションや月まで6〜8人の乗組員を乗せ、最終目標は火星まで人類を運ぶという代物です。

「でも、自分たちが宇宙に行けるわけじゃないんでしょ?」

人類が宇宙に近づいているとは言え、まだまだ我々にとってはニュースの中の出来事。しかし、ロケットを使わずに宇宙に行ける方法があるのをご存知ですか? 
それは、宇宙エレベーター(軌道エレベーターとも言われている)という代物で、地上と静止衛星をケーブルでつないで、昇降機(エレベーター)で行き来するというものです。

小説やアニメで見たことがありませんか? 今まではそういった空想の中の代物だったのですが、実はこれ、20世紀後半になって理論上可能となったのです。世界各国で研究は進められ、ここ日本にも「宇宙エレベーター協会」というものも発足しております。

今回、この「宇宙エレベーター協会」より後押しされ、宇宙エレベーターに関したお話を作った演劇ユニット「宇宙食堂」さんの稽古場にお邪魔しました。特殊効果を使った映画やアニメではなく、演劇の舞台で宇宙エレベーターを再現するという試み、私は稽古場に入る前から興奮しておりました。
公演タイトルは、「宇宙エレベーターガール」。劇団員の方々にインタビューしてみました。

―公演の概要を教えてください。
私たちは毎回宇宙をテーマにしたお話を舞台上で演じているのですが、決して難しい理系的な話をやるわけではありません。意識していることは人と人とのつながりの大切さであったり、そしてそれは特に、人類が宇宙へ行き来するような時代が到来すると、より大切なことになってくると思うんです。
今回の公演は、宇宙エレベーターを使ったお芝居を作って欲しいと言われたことがきっかけですが、そこは特に意識せず、宇宙食堂らしい演劇をお届けしたいと思っています。
(下写真はオスカープロモーションより参加の、池田沙絵美さん(左)と青木梨乃さん(右)。青木さんはまだ中学生です! )

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―たしかに、宇宙エレベーターではなく、宇宙エレベーターガールがタイトルになっていますね。
エレベーターと言えば、やっぱりエレベーターガールでしょ! もちろん、キレイどころをそろえていますよ(笑)。
ダンスあり、アクションありで、見せ場はたっぷりあります。色気たっぷりの宇宙エレベーターガールを是非観に来てください!
(下写真はエレベーターガールたちによるダンスシーン)

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―舞台上で宇宙エレベーターを作るんですか?
どういったセットになるかはヒミツです。でも、さすがに稽古も大変です。実際にエレベーターを持ってくるわけにはいかないですからね。しかも、出演者も総勢28人と結構な数ですし、毎日てんやわんやですよ。

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―スペシャルサービスがあると聞いたのですが…。
はい。公演は4/21〜25の期間にあるのですが、23日(金)は、宇宙エレベーター協会によるトークショーを予定しております。専門的な話を分かりやすく説明してもらったあとで、演劇を楽しめるというものです。
また、会場ロビーでは、理工学部の学生たちによる、宇宙エレベーターの模型の展示も予定しております。宇宙ファンにはたまらない公演にしようと思っております。

難しい本を読まなくても、2時間のお芝居を見るだけで、今までは遠い存在だった宇宙への夢も身近に感じられる。稽古風景をみて、そういう期待に胸が高まりました。皆さんもこの機会に是非観劇されてはいかがですか? オススメはやはり、スペシャルサービスDAYかな。

<公演詳細>
宇宙食堂 メニュー#06 「宇宙エレベーターガール」
〜2095年、コンペイトウを握りしめ君の未来への道しるべ〜
●日時:2010年4月21(水)〜25(日)
4/21      19:00
4/22 14:00 /19:00
4/23 14:00★/19:00★
4/24 14:00 /19:00
4/25 14:00
※開店は、開演の30分前です。
※当日券発売および受付開始時間は、開演60分前からです。
※★マークは「宇宙ファンTHANKS DAY」
開演30分前から宇宙エレベーター協会によるトークショーあり。
講師:大野修一(宇宙エレベーター協会会長)、他
●場所:東京芸術劇場小ホール2
●チケット:  前売¥3,200/ 当日¥3,500

その他詳細はコチラ→ 宇宙食堂ホームページ http://www.uchu-shokudo.com/

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(Whitten by 川上ルイベ)


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