20100420_01


自分にとって最高の相手を見つけようと「婚活」「恋活」に頑張る女性たち。全国各地にある縁結びの寺社には、多くの女性たちが集まっている。そんな中、沖縄に「恋の島」があると聞いて行ってみた。

その島は、沖縄県今帰仁(なきじん)村にある古宇利(こうり)島。沖縄本島の中ほどに位置する名護市を抜け、屋我地(やがじ)島のサトウキビ畑を経由すると、全長2020メートルの古宇利大橋があらわれる。

この古宇利大橋は、無料の架け橋としては日本最長を誇る。真っ青な海の上を古宇利島に向けて真っすぐ延びている。2005年に開通して以来、渡し船しかなかった島に多くの観光客が訪れるようになった。村の入り口には土産物売り場やビーチもある。

那覇に近い海岸と違い、この辺りまで来ると本当に海が美しい。そしてこの古宇利島には「沖縄版アダムとイブ」と呼ばれる、古くからの言い伝えがある。

その昔、古宇利島に空から男女2人の裸の子供が降ってきて、毎日、天からの餅を食べて幸せに暮らしていたが、ある日、少しずつ食べ残すようになると餅が降らなくなり、2人は天の月に向かって餅を降らすように願って歌ったが、二度と降ることはなかった。そして2人は生活と労働を知り、ジュゴンの交尾を見て男女の違いを意識し、恥部を蒲の葉で隠すようになり、子孫が増えて琉球人の祖となったという。

古宇利島は別名フイ島(恋島または越島)とも呼ばれる。2人が子づくりしたといわれる約3600年前の古い遺跡も発見され、学術的にも注目されている。

島の土産屋には、この伝説にちなんだ土産物も売っている。人口400人ほどの平べったいサンゴでできた小さな島で、車だと10分ほどで1周できる。とてもロマンティックな話を聞くと、とても美しいサンゴ礁の海を眺めながら、思わずまた訪れたくなる島だ。

20100420_02


今帰仁村観光案内
http://www.nakijin.jp/nakijin.nsf/doc/6?OpenDocument

(Written by 飾磨亜紀 Aki Shikama)


【Nicheee!編集部のイチオシ記事】
期間限定の岡山B級グルメ「カキオコ」って?
公開まで待ちきれない!ファンも踊る大捜査線
コンビニには絶対置いていない雑誌
芝職人 花岡が繰り広げる「芝生の輪」
バク転をマスターしたいあなたに!