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各国にはそれぞれ「伝統色」と呼ばれる色があり、日本では書籍によって250色や300色と紹介されていたり、750色以上を紹介している場合もある。もっとも、究極に細かく分けるとすれば、パソコンのディスプレーは赤・緑・青それぞれ256段階に分けることができるので、それらを組み合わせて16777216色(256の3乗)が存在することになる。

メダルと同じく3色を使ったものといえば「信号機」が真っ先に思いつく。この信号機と色について、昔から素朴な疑問とされているのが「青信号はなぜ緑色なのか」というもの。不思議に思ってはいるけれど、正確な理由は知らないという人は案外多いのではないだろうか。

そもそも信号に使える色は、国際基準で決められている。船舶や鉄道では赤・黄・青・白・緑の5色が使用されるが、道路の交通信号では、赤・黄・緑の3色しか使用できない。日本の青信号も、国際基準の「緑」に分類される。ではなぜ「青」信号と呼ぶのか。

日本では大昔から、緑色のものを青と表現することがある。現在でも緑色の野菜や植物を「青々とした」「青葉」「青物」などと表現する。これは、日本にはもともと赤・青・白・黒の4色しか存在しなかったと考えられているためだ。この4色のうち、緑は青に最も近かったため、緑と青が混合して表現されるようになった。

信号も同じで、緑信号と呼ばれる一方で、青信号と呼ぶ人も多かった。そして1947年、国は法令として「青信号」という呼称を一般的なものと位置づけた。

最近は信号機のLED化が進み、青にも緑にも見えた色が、より鮮明な「緑色」として認識できるようになった。もしかしたら今後、青信号が再び「緑信号」と呼ばれる時代が来るかもしれない。

(Photo by Sjors Provoost


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