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昔ほど見かけなくなったものの、端午の節句といえば「こいのぼり」、鎧や兜の「五月人形」が思い浮かぶ。そして、「ちまき」や「柏餅」をほおばるのだ。

色気よりも食い気な筆者が調べたところ「ちまき」を食べる風習は、中国が発祥で、「柏餅」は、日本で始まった風習のようだ。柏の木は、新芽が育つまで古い葉が落ちない。その様子は、子供の成長を見守る親の姿に通じるところから「家系が途絶えない」「子孫繁栄」といった意味を込めて、「柏餅」を食するようになったとか。

それでは「大柏餅」についてはご存知だろうか?

遠州地方(浜松市・磐田市)では、凧揚げ合戦をして端午の節句を祝う風習がある。その節句の祝い返しとして大きな柏餅「大柏餅」を使うようになり、昔から地元の人々に親しまれているという。

浜松市にある御菓子司『あおい』の豊田代表取締役に、お話を伺ったところ「大柏餅は通常の柏餅の6倍くらいの大きさがあります。1人では食べ切れないくらいの大きさですよ。昔は子供がたくさんいたけれど、最近は少ない傾向にあるので、注文を受けてから作っています。」とのこと。

画像を見ていただくとわかるように、生地だけでも、大人のこぶしくらいの大きさになる。食べごたえがありそうだ。

また、浜松には、もろこし粉(コーリャン)を使った赤い柏餅や、小麦粉を使った黄色い柏餅もある。

端午の節句に大柏餅をほうばってみるのはいかが?

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(Written by 石川陽那)


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