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コンビニでやや見慣れないパッケージの商品が置いてあった。「肉吸い(にくすい)」とある。さて、肉吸いとはいったい、どんな食べ物なのか・・・実は大阪・ミナミのうどん屋で出される名物料理なのだ。


そのお店は、吉本新喜劇(NGK)の裏通りにある「千とせ(ちとせ)」。場所柄、吉本の芸人さんたちの御用達だ。そもそも、吉本新喜劇の花紀京師匠が二日酔い明けに店を訪れて「肉うどんのうどん抜き」をオーダーしたのが始まり。以来、楽屋で広まっていつの間にか人気メニューになった。

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実際に「千とせ」へ足を運んでみた。昼にしか営業してないからか、平日でも店の外に行列ができている。聞くところ、土日祝なら1時間以上待つこともあるのだとか。店内に入ると、椅子がたった18席しかない、本当にこぢんまりとした大衆食堂のようだった。若い男女のグループも多く、若手芸人さんたちに遭遇する可能性も大いにある。

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具は薄い肉とネギ、そして半熟玉子だけ。まさに、うどんの入っていない肉うどん、肉のお吸い物だった。食べてみるとその人気ぶりはすぐ納得、肉のボリュームはもちろん、濃いめのダシと肉の旨み、コクがなんとも絶妙で、青ネギも美味い。オプションで豆腐を入れてもいい。

また、千とせでは、肉吸いを卵かけご飯と一緒に食べるのが定番。卵かけご飯というメニューはないので「小ごはん」(150円)と「卵」(50円)を注文する。「肉吸いと子玉ちょうだい!」と言うのが通だ。ぜひチャレンジしてほしい。

東京に進出した芸人さんたちも、大阪に戻ってきたら、ふらっと立ち寄るという。大阪の下町の決して気張らない、どこか懐かしい雰囲気が漂う。最近、大阪のB級グルメとして、メディアで取り上げられることが多くなった。並ぶのはもちろん、売り切れ次第で閉店してしまうから、できるだけ早い時間に訪れることをおすすめする。

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千とせ(食べログ)
http://r.tabelog.com/osaka/A2702/A270202/27002763/

(Written by 飾磨亜紀 Aki Shikama)


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