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豪雪でも有名な新潟県、妙高市で生まれた唐辛子ジャム。称して「妙高ホットルビー」。
平成20年度の農水省主催の全国ふるさと食品中央コンクール新製品開発部門で、食品センター会長賞を受賞した逸品だそうだ。
このルビー色の、いかにも美味しそうなジャムは侮ってはならない。最初は甘いが、後からじわじわと辛味がこみ上げてくる。

あの辛い唐辛子をジャムにした、その発想とは・・・?生産元の有限会社かんずりにお話を伺ってみた。

かんずりは、上杉謙信軍の兵糧食にも用いられたという伝統食、「かんずり」を作り続けている食品会社である。 
同社社長の東條邦昭氏が「イタリアに唐辛子のジャムがあった!」という情報を入手し、作ってみようという考えに至ったそうだ。
調べてみると確かに La Marmellata di peperoncino(唐辛子のコンフィチュ−ル)などが見つかるが、日本では(有)かんずりが初の生産者となったそう。

ちなみに妙高市では、年間に20〜30トンの唐辛子の生産量がある。その中でも昭和30年代より独自に交配を重ねた、肉厚の「S30」という品種を用いて、唐辛子ジャムを生産しているそうだ。
冬場の雪さらしと呼ばれる作業を経て、さらに甘みを増した唐辛子で作られたジャムは、手間暇をかけて作られた一品でもあった。

お勧めの食べ方は、生春巻きや揚げ物のソースによし。南蛮漬けやエビチリなどの下味にもよし。 
パルミジャーノレッジャーノ、ペコリーノといったハード系のチーズとも相性ぴったりとのこと。昨今の辛い物ブームの中、辛い物好きを自負するなら是非試してみて欲しい一品である。


有限会社かんずり 
新潟県妙高市西条438-1
TEL:0255-72-3813
http://kanzuri.com/info/index.html

(Written by 為平千寿香)


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