家族みんなでラジオを見つめ、ニュースや音楽、ドラマや落語放送を楽しむ。
昭和30〜40年代になり、一家団欒の主役の座をテレビに奪われるも、トランジスタラジオやカーラジオが普及。車の中で、勉強中の自分の部屋で、ラジオは「ながら」や「息抜き」として電波パワーを発揮。深夜ラジオという一大ブームを巻き起こした。
しかし一家に一台から一人一台へとテレビの普及が伸び、さらにはゲーム、パソコン、インターネット、携帯電話・・・。次々と個人の娯楽メディアが多様化。いつしかラジオはその娯楽選択肢の隅の隅に追いやられてしまう。今の10代20代の中には、ラジオを持っていない人も多く、「ラジオってどうやって聴くの?」と、ある意味逆原始人かよ!と突っ込みたくなるほど若者のラジオ離れが目立っていた。
ところが最近ラジオが静かなブームなのである。それも若者の間で。しかもラジオを持っていない若者が、ラジオに夢中になっているのだ。
WEB上で音声データを受送信するポッドキャストにYahoo!が参入したのが2006年5月。TBSや文化放送など各局の人気番組が、生放送ではないもののその一部を配信サービス。
TBS深夜の「UP's」は、番組とは別のポッドキャストバージョンの放送を配信。伊集院光や爆笑問題などのトーク聞きたさに、ラジオリスナーがパソコンに向かい、そしてポッドキャストでラジオの面白さを知ったユーザーがラジオを聴くように。
さらに各地域限定のFM局・コミュニティラジオがネット配信サイマルラジオをスタート。ほかにも独自のネット放送が続々開局し、ネットで音声プログラムを聞くのが習慣になる。
そこへトドメとばかりに今年3月にスタートしたのがradicoである。関東地区がTBSラジオ、文化放送、ニッポン放送、Inter FM、TOKYO FM、J-WAVE、ラジオNIKKEI放送の7局、そして関西地区がABCラジオ、MBSラジオ、ラジオ大阪、FM COCOLO、FM802、FM OSAKAの6局がインターネット放送をスタートしたのだ。
ニュースやネット内で少し話題にはなったものの、正直どのくらいの人数が聴くのか予想もできなかったが、なんとサービス初日の3/15はユニークユーザーで約30万人、延べにすると100万人を超えるユーザーがradicoを聴いたそう。
その後も配信開始後1ヶ月間で1749万アクセスを記録。これまでラジオに興味がなかった若者も、ネットのついでに聴けるラジオに興味を示しているそう。
そもそも戦後すぐのテレビがなかった時代は別として、ラジオは「受験勉強をしながら」、「運転をしながら」と「ながら」文化から数々のムーブメントを作り上げてきた。恐らく今ネットでラジオを聴いている人の多くが、「ニコニコ動画」や「You Tube」などと同様の選択肢の一つとして、「インターネットラジオ」を選択する人も多いと思う。
しかし私を含め多くのラジオファンがそうだったように、「ながら」や「ついで」で聴くうちに気づいたらはまってしまう。そんなラジオ中毒者が今少しずつ増えている様子。娯楽メディアが増え続け、淘汰されそうな勢いだったラジオが、その最大娯楽の一つであるネットで再び息を吹き返すとは!これからのネットラジオの動向が楽しみである。
(written by みぞてたかし)
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さらに各地域限定のFM局・コミュニティラジオがネット配信サイマルラジオをスタート。ほかにも独自のネット放送が続々開局し、ネットで音声プログラムを聞くのが習慣になる。
そこへトドメとばかりに今年3月にスタートしたのがradicoである。関東地区がTBSラジオ、文化放送、ニッポン放送、Inter FM、TOKYO FM、J-WAVE、ラジオNIKKEI放送の7局、そして関西地区がABCラジオ、MBSラジオ、ラジオ大阪、FM COCOLO、FM802、FM OSAKAの6局がインターネット放送をスタートしたのだ。
ニュースやネット内で少し話題にはなったものの、正直どのくらいの人数が聴くのか予想もできなかったが、なんとサービス初日の3/15はユニークユーザーで約30万人、延べにすると100万人を超えるユーザーがradicoを聴いたそう。
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そもそも戦後すぐのテレビがなかった時代は別として、ラジオは「受験勉強をしながら」、「運転をしながら」と「ながら」文化から数々のムーブメントを作り上げてきた。恐らく今ネットでラジオを聴いている人の多くが、「ニコニコ動画」や「You Tube」などと同様の選択肢の一つとして、「インターネットラジオ」を選択する人も多いと思う。
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