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あなたは「痛車」というものを見たことがあるだろうか。痛い車とはなんぞや?と思う方もいらっしゃるだろう。マンガやアニメ、ゲームに関するキャラクターのステッカーや塗装を大々的にあしらった車のことを「痛車(いたしゃ)」と呼ぶのだ。近頃のオタク文化の流行によって、痛車を作る人も少しずつ多くなっているようだ。そんな中、宮城県白石市に現れた「その上を行く者」を紹介しよう。

宮城県白石市。戦国BASARAでひときわ注目を浴びたその街に、さらに注目を集める「痛車」が走っている。しかも、ただの車ではない。その車は「タクシー」なのだ。

人気ボーカロイド「初音ミク」や「鏡音リン&レン」のステッカーをあしらったタクシーを作ったのは、ブログ「しっとマスク的ココロ」のブロガーのしっとマスクさん。今回は、そのしっとマスクさんにお話を伺ってみた。

――今回の「痛タクシー」ができた背景には、戦国BASARA人気があるんですよね?
しっとマスクさん「そうですね。地元、宮城県白石市は、伊達政宗の家臣である片倉小十郎のお膝元。歴女の皆さんが観光に訪れるようになりました。そこで、私自身が元々オタクという事あり、『市民バスに戦国BASARAの片倉小十郎のラッピングが出来ないか?』と直談判したんです。市役所やカプコンをはじめとする各関係機関のご協力により宮城県白石市は…見ての通りという訳です。タクシーの方も、市役所や地元のタクシー事業団の代表の方のご尽力により戦国BASARAタクシーが実現出来ました。…これなら痛車のタクシーもいけるのではないか?ということで痛車のタクシーを考え訳です。」

――ボーカロイドを選んだのはなぜですか?
しっとマスクさん「そのものズバリ初音ミク・鏡音リン&レン・巡音ルカなどボカロシリーズが大好きという理由からです。タクシーの車内でいつもボカロの曲を聞いていましたし、自分自身でも初音ミク・鏡音リン&レン・巡音ルカを持っていて…自分で歌わせたりしていました。」

――周りのかたの反応はどのようなものだったのでしょうか。
しっとマスクさん「地元の反応は…いたって普通でして、一般のお客様は普通のタクシーとして、ご乗車頂いております。あと、私を個人的に知っている方々は…『あ〜 ついにやってしまったか…』や『あいつならしょうがない』と言った反応でしょうか。」

――タクシーと一緒に写真を撮らせてもらっちゃったり…できますか?
しっとマスクさん「私自身、これで営業収入をUPさせようとは一切思っていません。もし写真を撮りたいというのであれば、実際にタクシーに乗らなくても喜んで応じています。私自身がオタクですので皆さんの気持ちは本当によく分かります。痛車タクシーを見て楽しんでいただけるのであればそれだけでも大変嬉しく思います。」

――ボカロへの愛を感じますね。どうもありがとうございました。


しっとマスク的ココロ
http://www.sitto.jp/my_blog/

(Written by 澁澤すい)


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