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(Photo by the half-blood prince)
我々が普段生活している中で気にもとめない普通のこと。腹が減ったらお腹が鳴る、恋をすれば胸が苦しい、屁をこいたら臭い、風呂に入らなければやはり臭い・・・など、至って普通のこと。しかしこういった普通のことの中には、実は我々が“普通”だと勘違いしてしまっているだけの、意外な事実が隠されているらしい。
例えば以下のようなことだ。


◆年配の消防士を「消防士さん」と呼ぶな
火事の現場で命をかけて人を救う男達はかっこいい。これは誰もが異論の無い普通のこと。そして彼らの職業は「消防士」と言って、それは男の中の男が就く職業。これも普通のこと・・・だと思っているが、あの火事場のヒーロー達の職業は「消防士」ではない。彼らの職業の正式な名称は「消防吏員(しょうぼうりいん)」という。では「消防士」とは一体何なのか。
実は「消防士」というのは、消防吏員の中の階級なのである。しかも消防吏員の10階級のうち最も低い階級を指していう。消防吏員の階級は消防士から始まり、消防副士長、消防士長、消防司令補・・・という具合にどんどん上がっていく。
重複するが、この人達の職業は全員「消防士」ではなく「消防吏員」である。
今度から火を消しているかっこいい姿を見かけたら「消防吏員さん頑張って!」と声をかけよう。そして間違っても特に年配の消防吏員さんに対しては「消防士さん」と声をかけないよう気をつけて欲しい。その人は消防士さんではなく消防士長さんかもしれないし、消防司令補さんかもしれないのだから。

◆「聴診器」+「額帯鏡」をバッチリ装備する医者などそうそういない
「お医者さん」の姿を思い浮かべるとき、最初に浮かんでくるのは「白衣」ではないだろうか。そしてそのイメージしたお医者さんにアイテムを持たせるとすると、首に「聴診器」そして頭に「額帯鏡」をイメージする人が多いのでは。
しかし実は、額帯鏡と聴診器を両方バッチリつける白衣姿の医師なんて普通存在しないのである。
というのも、額帯鏡は基本的に耳鼻科の医師が使用するアイテム。そのため額帯鏡をつけているのは耳鼻科の医師の可能性が高い。しかし、よく考えると耳鼻科の医師に聴診器は必要ないのである。なぜなら彼・彼女らは耳や鼻を見るのであって、臓器の音など聞くことはあまりないのだから。
また逆に内科のお医者さん達は通常耳や鼻は診ないので、聴診器は装備しても、額帯鏡を身につけていることは少ない。
そんなわけでお医者さんが聴診器と額帯鏡を両方つけているのは相当不自然なこと。とは言っても両方をバッチリ装備しているお医者さんがいたら100%偽物というわけでもないので即座に警察につまみ出すような真似をする必要は無いだろう。

◆黄色い歯こそ健康な歯
芸能人たちが見せる白い歯は見た目が美しく、健康の代名詞とも言える物だという印象がある。それに比べてそこらへんのおじさん達の黄色い歯はなんとなくくたびれた感がある。
しかし実は歯の丈夫さということからすると、黄色い歯の方が上なのだ。
というのも、歯が黄色く見えるのは、歯の表面にあるエナメル質の透明度が高く、その内側にある黄色い象牙質が透けて見えるため。つまりエナメル質の透明度が高いということは、カルシウム塩による石灰化が高く、それだけ硬くて丈夫だということになる。それに対して白い歯は、石灰化の程度が低いためにエナメル質が白く濁っていて、もろいのだ。
まぁそれにしても白い歯の方が見た目が良いことには変りないのだが、少なくとも「丈夫で白い歯」というワードに対しては違和感を感じても良いのではないか。

いかがだろうか。意外な事実は普段気にもとめない細かいところに隠れているものだ。ただ、「豚肉は食っても太らない」「実は女はイケメンより中身のある男が好き」なんて、つい信じたくなる「意外な事実」に見せかけた事実のような事実でないようなことも多いのでご注意を。信じたくなる意外な事実というのは得てして嘘であることが多いような気がする。そんなわけで筆者は数年前から何を信じて生きれば良いのか分からなくなっているのである。

(Written byイクコ)


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