大阪人が「水に流して欲しい」こと

今、大阪のど真ん中、道頓堀界隈で、最も売れている大阪のおみやげは何かご存じだろうか。大阪ミナミでさまざまな大阪のおみやげなどを扱う『なにわ名物いちびり庵』を訪ねて聞いてみた。（* 価格はすべて税込、取材時の価格）

まず最近、最もよく売れているグッズが「かんにんペーパー」（367円）という名前がついた、まさにトイレットペーパーだ。水都大阪にちなんで、「水に流して欲しいコト」を集めたといい、ペーパーをよく見ると「ほんまは貯金ゼロやねん。」「お前の誕生日忘れとった・・・。」「最後の1個ウチが食べてん。」などと載ってある。
トイレに座りながらついつい読んでしまいそうだが、最後に水に流して終わりというところが大阪らしいのか、とにかく今、一番人気。

次に紹介するのが「大阪弁おみくじ綿棒」（315円）。42種類もの大阪弁が綿棒に載っていて、しかも「大吉」「吉」「凶」などのおみくじつき。綿棒を「えいっ！」と引いて運勢が手軽に占えるという『いちびり庵』のいまや定番商品で、たこ焼きのキャラクターもなかなかかわいい。

また「大阪弁軍手」（350円）も売れている。ただのカラフルな軍手と思うなかれ、よく見ると「右手やねん」「左手やねん」と書かれている。例えば、カップルがそれぞれ片方ずつこの軍手をはめて使うのも1つかも。

さらに、「オトン専用」（父）「オカン専用」（母）「ウチ専用」（自分）「アンタ専用」（夫、妻、彼氏、彼女ほか）と書かれて色分けされた、はし（420円）や歯ブラシ（420円）などもある。『いちびり庵』店頭では、はし・歯ブラシ・タオルがセットになった「おとんセット」（1,260円）なども置いてあった。それにしても、これだけはっきり書いてあれば、間違って使って非難されることもなくて安心かも！？

これらの商品はすべて「大阪弁」なところがミソ。やはり大阪に来ると、大阪弁グッズは欠かせないのだろうか。ほかにも「たこ焼き」「ソース」などのグッズも売れ行きがよいそうで、さらに外国人観光客も最近よく買っていくとのことだ。