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兵庫県中部に位置する多可町。人口2万5千人あまりの山間にある町で、とてもユニークな取り組みが行われていると聞いた。

その内容は「シカ肉」でさまざまなグルメが開発されているというもの。もともとシカ肉は、カロリーが低くてたんぱく質が豊富、脂身も少ないというヘルシーな食べ物だが、多可町のシカ肉はただのシカ肉ではない。

多可町ではここ数年、農作物や樹木の芽などに深刻な被害を与える野生のシカが増えたため、捕獲して処分されていた。
だが、処分するだけではもったいない、そのシカを食肉に活用できないかという動きが町内で広がり、町と住民が力を合わせて開発に取り掛かったという。

シカ肉特産品開発講座/調理実習

町産業振興課によると、町内でシカ肉が食べられる施設ができたり、シカ肉の料理教室が開かれたりした結果、ここ1、2年でシカ肉への知名度がアップしたそうだ。

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例えば、町内にあるカフェ「ふれっしゅあぐり館」(http://fresh-aguri.net)では、シカ肉を使ったパスタ「シカリタン」(700円)、ピザ(750円)、パイ(400円)、クラムチャウダー(400円)など、ありとあらゆるシカ肉グルメが存分に味わえる。
また、ラベンダーパーク多可(http://www.lavender-park.jp/)では「鹿肉カレー」(780円)を販売していてとても好評だという。

しかも多可町では今、シカ肉を使ったソーセージの商品化も目指していて、できれば2010年中に販売をスタートさせたいとのことだ。最近、ご当地グルメが全国各地で人気を博している。

多可町のシカ肉もはたして関西、さらに全国区のグルメになれるかどうか。そして、このシカ肉が気になったグルメ通は、ぜひ多可町に足を運んで味わって欲しい。

画像提供:兵庫県多可町産業振興課

(Written by 飾磨亜紀 Aki Shikama)

兵庫県多可町
http://www.takacho.jp/


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