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どこにでもある「紙コップ」。この紙コップの高さを競ったり、芸術性を極めたりすることにとても高い志を持って挑戦する協会がある。その名も「日本紙コップタワー協会(JUPTA)」といい、最近、メディアでも取り上げられるなど、密かなブームとなりつつある。

「紙コップタワー」は、現在、協会CEOを務める宮島竜史さんが同僚2人と名付けたことが始まりで、2009年8月、3人が中心となって協会を設立。会員15人からスタートして以来、幅広く活動を続けている。

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協会によると、紙コップタワーとは、紙コップを使用して紙コップのバランスだけで組み上げる作品すべてをさす。紙コップ以外は一切使用してはならず、例えば、接着剤やテープ類の使用は厳禁。競技は、縦に1本積み上げる「Straight Tower(ストレートタワー)」、1つの開始カップの上に縦・横・斜め方向を組み合わせて積み上げる「Balance Tower(バランスタワー)」、複数の開始カップの上に縦・横・斜め方向を組み合わせて積み上げる「Stracture(ストラクチャー)」の3つに分類されている。

紙コップタワーの誕生秘話がおもしろい。仙台市で塾講師を務める宮島さんの塾で、2009年5月ごろ、新型インフルエンザ対策としてうがい用に購入した紙コップが大量に余って会議室の一角に保管されていた。長時間の会議に疲れた塾講師たちが、その紙コップを積み重ねるのに夢中になり、教え子たちも加わって日々、紙コップに情熱を燃やし始め、どんどん高度な技に挑戦するようになったという。

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たかが紙コップ、ではない。15個も20個も積み上げる難易度はもちろん、常に紙コップ同士のバランスを考えて作品に取り組む集中力も根気もかなりいる。さらに、新しい作品を考え出すクリエイティブ性や失敗を恐れないチャレンジ精神も必要。しかも、最後のカップを積み上げる時の緊張感、成功した時の達成感、そして崩壊する際のもろくもはかない癒し効果まであるというから、かなり奥深い世界といえる。

おとなも子どもも誰でもどこでも手軽にできる紙コップタワー。もしあなたの力作を投稿すると、協会がきっちり評価、コメントしてくれるので、ぜひ挑戦してみてはいかが?

画像はすべて「日本紙コップタワー協会(JUPTA)http://yaplog.jp/jupta/」より抜粋。

(Written by 飾磨亜紀 Aki Shikama)

日本紙コップタワー協会(JUPTA)
http://yaplog.jp/jupta/


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