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鹿児島で「白熊」といえば、動物の白熊よりも、かき氷に甘くて白い練乳のシロップをかけ、フルーツなどでデコレーションした「氷白熊」のことをまっ先に思い浮かべる人が多いほど、鹿児島の夏の風物詩。1年中食べられる専門店があるほか、夏季限定でレストランや喫茶店など、多くのお店がオリジナルの「白熊」を提供している。
そんな「白熊」に最近、さまざまなバージョンが登場していることをご存知だろうか?今回はその中から3つを紹介しよう。

まずは「白熊」があるならいろんな色の熊があってもいいのでは?
ということで「赤熊」を紹介。

この「赤熊」とはドラゴンフルーツをピューレ状にしたものをたっぷりとかけたかき氷。鹿児島市の「奄美の里」内にあるレストラン「花ん華」でレギュラーサイズ700円、プチサイズ400円で食べられる。
メキシコや中南米が原産のサボテン科の果実・ドラゴンフルーツは日本ではまだ馴染みの少ない果物だが、「奄美の里」では自社農園で栽培しているため、フレッシュなドラゴンフルーツをこうしてかき氷に使えるのだそう。
キュートなトッピングや鮮やかな色に比べて、甘味はややあっさりめ。しかもポリフェノールの一種・ベタシアニンが豊富で抗酸化作用もあるというから、女性には何とも嬉しいスイーツと言えそう。
「赤熊」は期間限定で毎年7月〜10月上旬くらいまで提供の予定だ。

奄美の里
http://www.amaminosato.jp/

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さて次は「黄熊」の紹介。

こちらの「黄熊」は鹿児島市の天文館・ぴらもーるアーケードにあるカフェ「彼女の家」の名物かき氷。運ばれてきた「黄熊」は高さが約20?ほど、キューブ型にカットされたマンゴーが全体にちりばめられ、オリジナルの手作りマンゴーソースがたっぷりとかかっている。
5年ほど前、南九州らしいスイーツを作りたいと考えたのがこのマンゴーを使ったかき氷で、当初は夏場だけの提供だったが、あっというまに評判となり現在は年間を通してオーダーできるそう。
甘すぎず、かき氷もサラサラなので1人でも食べられるが、ややボリュームがあるので、食後にデザートとして食べるなら2人で1つをシェアするくらいがちょうどいいかも。
「黄熊」は750円、ぴらもーる内の東千石店のほか、納屋店でも食べられる。

カフェ 彼女の家
http://www2.synapse.ne.jp/kanojonoie/synapse-auto-page/


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そして「白熊」はいまやかき氷だけのものではなく、お菓子業界にも進出しているのだ。

鹿児島県内に5店舗を展開する人気の菓子店「森三」では、平成19年から「厳選ロール・シロくま」を6月中旬から9月中旬で限定販売している。
このロールケーキは、徳之島の契約農家から直送される穫れたてのパッションフルーツを使い、手間を惜しまずに取り出した果汁でジュレをつくり、それを練乳風味のクリームとともに真っ白な生地で巻いたもの。
パッションフルーツの甘酸っぱさと練乳の甘さがマッチした一品で、「白熊」を思わせるトッピングもかわいい。
取り寄せも可能で、発送の場合は冷凍された状態で届くので、冷蔵庫に3〜4時間おいて解凍したところを召し上がれ。
価格は1本1600円で、発送の場合は別途送料が必要となる。

森三
http://www.morizo.co.jp
お問合せは morizoh.1-1@magma.jp まで


今年も梅雨明け以来、ギラギラと差すような日差しとうだるような暑さが続く鹿児島。
昔ながらのオーソドックスな「白熊」と、アレンジ「白熊」でひと時の涼を味わいながら乗り越えたいものだ。
(Written by おばらけいこ)


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