『美少女図艦』の名前を御存知だろうか?「街に美少女を増やそう」というコンセプトの元、日本の様々な地域(※東京を除く)で地元に暮らす女性たちと、それぞれのエリアの風景を切りとった写真集スタイルのフリーペーパーだ。
クリエーションはそれぞれの地域の会社にゆだねられており、紙面に登場するモデルたちのヘアメイクも各地元の美容室・ヘアサロンが担当。そして、モデルをつとめるのは地元の一般の女性たち。各地域のクリエーターたちの力を集結して「地元」の魅力を発信するという、まさに「クール・ローカル」を実践しているのが、この「美少女図艦」なのだ。
今回、紹介するのは『美少女図艦』の埼玉県版である『サイタマ美少女図艦』。
2010年2月に第1号が発行されたばかりだが、こちらのフリーペーパーの制作を担当した「東巴デザイン団」の大嵩雅之さんにお話を伺うことができた。
クリエーションはそれぞれの地域の会社にゆだねられており、紙面に登場するモデルたちのヘアメイクも各地元の美容室・ヘアサロンが担当。そして、モデルをつとめるのは地元の一般の女性たち。各地域のクリエーターたちの力を集結して「地元」の魅力を発信するという、まさに「クール・ローカル」を実践しているのが、この「美少女図艦」なのだ。
今回、紹介するのは『美少女図艦』の埼玉県版である『サイタマ美少女図艦』。
2010年2月に第1号が発行されたばかりだが、こちらのフリーペーパーの制作を担当した「東巴デザイン団」の大嵩雅之さんにお話を伺うことができた。
◆まだ誰も知らない新しい「サイタマ」
地元発の「美少女図艦」を発行するにあたって、注目した埼玉県の地域性は、「東京に一番近い場所」であることだという。
「他の地域ならば、『東京に行かないで、地元にいてほしい』というメッセージのコンセプトも当然出てくることがあると思います。しかし、埼玉の場合、住んでいる人が東京に行かないというのはまず無理なので、逆に東京に一番近いというのがこの埼玉のよさじゃないかと思いました。東京にあるいいものをどこよりも早く持ってこられるのが埼玉なんです。」(大嵩さん)
そこで、『サイタマ美少女図艦』が打ち出したコンセプトは、東京と埼玉のよいところを合わせて、さらによい新しい埼玉を作り出すこと。新しい場所を作りたい、そんな意味を込めて、タイトルには「埼玉」でも「さいたま」でもない、片仮名の「サイタマ」の文字が採用された。
「新しい価値観や外来語を表すのは片仮名です。まだ誰も知らない新しい“サイタマ”というブランド感を目指して、片仮名をタイトルにしました」(大嵩さん)
◆憧れの先にいるのは自分自身
『サイタマ美少女図艦』には「East Of The Sun West of The Moon」というサブタイトルがつけられている。「太陽の東、月の西」という意味だが、これは言葉だけで見ると一見、どこにあるのかわかるようでわからない場所。これを「サイタマ美少女図艦」では「女の子の憧れの場所」にたとえた。
「地球は丸いわけですから、太陽の向こうを目指していくと、結局は自分のいる場所へたどりつく。憧れというのも同じことで、『キレイになりたい』『モデルみたいになりたい』という願いの先に待っているのは、自分自身の姿でもあるのです。『憧れというのは一見遠いものに感じるけれど、その先にいるのは、自分なんだよ』ということを伝えたかった。」(大嵩さん)
この「East Of The Sun West of The Moon」は、これからも続いていく『サイタマ美少女図艦』のメインテーマなのだという。
サブタイトルとは別に、各号にもテーマが作られている。第1号のテーマは「Begin(始まり)」。「創刊」という意味と同時に「“キレイになりたい”という気持ちは、新しい自分への始まり」という想いをこめた。そして、現在、「Now, Believe(今、信じていること)」をテーマにした第2号の制作が進められている。
「『美少女図艦』という媒体を通して、もっと多くの人に地元というものを意識してもらいたい。自分たちが今いる場所でもっと楽しいことができるという想いにつながっていけたらと思います。そして、「サイタマって面白いんだね」ということを、感じてもらえたらいいですね。」(大嵩さん)
『サイタマ美少女図艦』第2号は、2010年10月2日に発行予定。配布先は紙面に参加している美容室をはじめ、埼玉県内の大型ファッションビルなど。埼玉近郊に住む人はぜひチェックしてみよう。
フリーペーパー[サイタマ美少女図艦]
http://www.bishoujo-zukan.jp/saitama/
(Written by 田下愛)
【Nicheee!編集部のイチオシ記事】
・「紙コップ」に情熱を燃やす協会
・“萌え”の魔の手 競艇界にも
・鯨波観光【狂】会だより
・ウェディングケーキはもう伸びないのか
・ツイッターでうつ病を克服した@mayamiki_botの真実
地元発の「美少女図艦」を発行するにあたって、注目した埼玉県の地域性は、「東京に一番近い場所」であることだという。
「他の地域ならば、『東京に行かないで、地元にいてほしい』というメッセージのコンセプトも当然出てくることがあると思います。しかし、埼玉の場合、住んでいる人が東京に行かないというのはまず無理なので、逆に東京に一番近いというのがこの埼玉のよさじゃないかと思いました。東京にあるいいものをどこよりも早く持ってこられるのが埼玉なんです。」(大嵩さん)
そこで、『サイタマ美少女図艦』が打ち出したコンセプトは、東京と埼玉のよいところを合わせて、さらによい新しい埼玉を作り出すこと。新しい場所を作りたい、そんな意味を込めて、タイトルには「埼玉」でも「さいたま」でもない、片仮名の「サイタマ」の文字が採用された。
「新しい価値観や外来語を表すのは片仮名です。まだ誰も知らない新しい“サイタマ”というブランド感を目指して、片仮名をタイトルにしました」(大嵩さん)
◆憧れの先にいるのは自分自身
『サイタマ美少女図艦』には「East Of The Sun West of The Moon」というサブタイトルがつけられている。「太陽の東、月の西」という意味だが、これは言葉だけで見ると一見、どこにあるのかわかるようでわからない場所。これを「サイタマ美少女図艦」では「女の子の憧れの場所」にたとえた。
「地球は丸いわけですから、太陽の向こうを目指していくと、結局は自分のいる場所へたどりつく。憧れというのも同じことで、『キレイになりたい』『モデルみたいになりたい』という願いの先に待っているのは、自分自身の姿でもあるのです。『憧れというのは一見遠いものに感じるけれど、その先にいるのは、自分なんだよ』ということを伝えたかった。」(大嵩さん)
この「East Of The Sun West of The Moon」は、これからも続いていく『サイタマ美少女図艦』のメインテーマなのだという。
サブタイトルとは別に、各号にもテーマが作られている。第1号のテーマは「Begin(始まり)」。「創刊」という意味と同時に「“キレイになりたい”という気持ちは、新しい自分への始まり」という想いをこめた。そして、現在、「Now, Believe(今、信じていること)」をテーマにした第2号の制作が進められている。
「『美少女図艦』という媒体を通して、もっと多くの人に地元というものを意識してもらいたい。自分たちが今いる場所でもっと楽しいことができるという想いにつながっていけたらと思います。そして、「サイタマって面白いんだね」ということを、感じてもらえたらいいですね。」(大嵩さん)
『サイタマ美少女図艦』第2号は、2010年10月2日に発行予定。配布先は紙面に参加している美容室をはじめ、埼玉県内の大型ファッションビルなど。埼玉近郊に住む人はぜひチェックしてみよう。
フリーペーパー[サイタマ美少女図艦]
http://www.bishoujo-zukan.jp/saitama/
(Written by 田下愛)
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・「紙コップ」に情熱を燃やす協会
・“萌え”の魔の手 競艇界にも
・鯨波観光【狂】会だより
・ウェディングケーキはもう伸びないのか
・ツイッターでうつ病を克服した@mayamiki_botの真実