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長崎県の「佐世保バーガー」がヒットして以来、全国各地で工夫をこらした「ご当地バーガー」が次々と登場している。
食の都・大阪でも、ご当地バーガーがいくつか存在し、以前、カルビ焼肉と白菜キムチがはさまった「鶴橋バーガー」を『Nicheee!』で紹介した。そして、今回は、その名もズバリ「大阪バーガー」を訪問。その中身と味を、しかと確かめてきた。
大阪市の中心部、オフィス街が並ぶ堺筋本町に、大阪バーガーを提供するお店「華円(はなまる)」がある。店長の岡本吉博さんによると、お店をオープンしたのは、2004年10月。「世界で1つしかないバーガーの可能性に挑戦したい」と、数々のメニューを考案しては売り出し、現在でもなんと30種類以上のラインナップを誇るという。

それらメニューの中で、最も人気なのが「うめチキン」(250円)。そして、いかにも大阪風な「はなまるモダンスペシャル」(350円)とともにオーダーしてみた。どのバーガーも生地が「お好み焼き」なのが、いかにも大阪らしくていい。

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まずは、うめチキン。チキンに特製の梅肉ソースがかかる。食べる前はもっとお好み焼きに近い食感だと思っていたが、予想よりライトな感覚で、どちらかというと本来のバーガーに近い。そしてお好み焼き生地と梅肉ソース、鶏肉との相性が絶妙で、大きさ的にもちょうど食べやすいサイズ。しかも、具材が飛び出してきたり、口のまわりがべた付く感じもなく、特に女性が好みそうなバーガーだった。

ちなみにこのうめチキン、毎日放送の情報番組『ランキンの楽園』(現在終了)の全国ご当地バーガーで2位に入り、日本経済新聞の土曜版『日経PLUS1(プラスワン)』のご当地バーガーランキングでも6位に入るなど高い評価を受けている。

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そして、はなまるモダンスペシャルのほうはというと、こちらもお好み焼きの生地に、中身がブタ、イカ、チーズ、焼きそば、目玉焼きという、関西でメジャーな「モダン焼き」のまさにバーガー版、といった感じ。そのモダン焼きを食べている感覚に近く、しっかり味も出ている。
こちらはソースベースだが、ソースをペースト状に加工したものを塗っているので、こぼれず安心して食べられるのもうれしい。なにより「大阪に来てモダン焼きのバーガーを食べた!」という満足感も得られる。

しかしなぜ「大阪バーガー」と名付けられたか。実は売り出した当初、「お好み焼きバーガー」だったそうだが、粉を使った料理=コナモンの普及に務める「日本コナモン協会」の熊谷真菜会長が「大阪のPRのためにぜひ名乗るべき!」と言われたのを機に、大阪バーガーになったという。今では日本全国をはじめ、海外からの訪問客も多く、リピーターもよく通っているとのことだ。

大阪名物のお好み焼きがバーガーに変身した、いかにも大阪ならではのご当地バーガー、ぜひとも足を運んで味わってほしい。

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取材協力:大阪バーガー華円

(Written by 飾磨亜紀 Aki Shikama)


大阪バーガー華円(はなまる)
http://www.hanamaru-jp.com/


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