20100917_01

最近、筆者のケータイには朝から熱烈なメールが届くことがある。しかも1日に何回も、時には夜9時を過ぎて届く日もあるほど・・・。

熱烈メールの差出人は「桜島降灰速報」。鹿児島随一の発行部数を誇る「南日本新聞」が作成・発信しているもので、桜島が爆発・噴火するとその5〜10分後に噴火・爆発の日時、噴煙高度、灰の流れ、風、噴煙量、火口、回数の各情報が登録者のケータイメールに届くのだ。

鹿児島のシンボルである桜島は現在も活発に活動する活火山で、鹿児島市をはじめ県内各地に大量の火山灰を降らせている。
平成になって噴火はやや控え気味だったのだが、ここ数年でまた少しずつ活動が活発化し、昨年、年間の爆発回数が観測史上初の500回を越えた。

その活動は今年になっても衰えるどころか昨年以上に活発化し、爆発・噴火回数は9月8日現在で780回を越え、このままのペースでいくと今年中に1000回を越えそうな勢いだ。

桜島の火山灰は細かい砂粒状のもの。それが風に乗って飛んで来ると、窓の隙間などから部屋に入り込み屋内がザラザラ、車や道路に積もり、街中がグレーの砂埃に包まれるといってもおかしくないほど。
だから「桜島が爆発して火山灰がどの方向に飛ぶか」は鹿児島で暮らす人には欠かせない情報なのだ。

そこでリアルタイムで桜島の情報を伝えることで日々の生活を悩ませる火山灰と上手につき合ってもらえればと、今年4月からこの「桜島降灰速報」のサービスを開始したそうだ。

現在のメール登録者数は1万4000人ほどで、鹿児島県民はもちろん、ケータイでメールを受信できれば全国どこからでも登録は可能。
配信の時間帯は午前7時から午後9時30分までとなっている。

さらに、いつもは降灰情報という素っ気ない文面しか送ってこないのだが、先日はこんなメールが届いた。

「いつも降灰でご面倒をおかけしております、桜島△です(ペコリ)」
・・・・・・桜島が、お詫び!?
実はこれ、メールを配信する南日本新聞社が主催するイベントの割引チケットプレゼントお知らせのメール。
日頃、降灰に悩まされる鹿児島県民に桜島からのちょっとしたサプライズだった。

届いて欲しくないけれど、届くと便利、そして時々はプレゼントもある「桜島降灰速報」メール、あなたも受け取ってみる?

(Written by おばらけいこ)

南日本新聞 桜島降灰メールサービス情報はこちらから
http://www.373news.com/_sakucap/index.php


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