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「カレーの色は茶色い。」という概念がくつがえされそうな、真っ白なカレー。しかも、カレーにのっているのは「ダチョウ」の肉。
しかし、なぜカレーが白いのか、ダチョウなのか、誰もがまず不思議に思うはず。そして、その「謎」を確かめるべく、白いカレーを提供する大阪府堺市の「カフェレストランMACH(マッハ)III」に行ってきた。
 
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お店は、堺市南部の住宅街が多いエリアにあった。しかも外観も内部もログキャビン風で、まるで高原のリゾート地に来たような雰囲気。そして、店の前にズラリと並ぶヴィンテージな数々のバイクも壮観で、店内部にもバイクのポスターやミニチュアなどがたくさんあった。
そう、まず店の名前からバイク好きならピンと来るはず、カワサキの往年の名車「マッハIII」である。いまや日本全国からバイク乗りたちが、このマッハIIIに集まってくる、知る人ぞ知るライダーズカフェなのだ。

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さて、早速「白いダチョウカツカレー」(1,200円)を注文。白いご飯にダチョウ肉のカツがあり、真っ白なカレーをかけて食べる。いざ、ひと口食べてみると「甘い!」と、やはりシチューのように感じたが、次第にピリ辛さが出てくるので、やはりカレー。そして、ダチョウの肉も意外とくさみがなくて美味しく、このマイルドな味なら男性だけでなく女性にもウケそうだと感じた。
しかし、なぜダチョウ肉に白いカレーなのか。マスターの渡邉一二三(ひふみ)さんに聞いたところ、もともと大阪・高槻市で日本初のダチョウ料理専門店、沖縄にあったダチョウ牧場のアンテナショップとして営業していたが、約6年前に移転する際、渡邉さんの長年の趣味も高じて“ライダーズカフェ”としてリニューアルオープンした。
そして、ダチョウ肉に合う料理を試行錯誤していくうち、ココナッツベースの白いカレーに行きついたという。しかも『人造人間キカイダー』に登場する極悪改造人間ハカイダーが乗るバイク「白いカラス号」の影響もあり、さらに、初めて味わう食感=「初恋の味」とのことで、ホワイトデーにも人気を博したとか。
いまや、マッハIIIの白いカレーを求めて、地元の食通たちだけでなく、日本全国からバイク乗りが駆けつける。中には、横浜から日帰りで来たライダーもいたといい、500マイル(約800km)飛ばしてやってきたことから別名「500マイルカレー」とも。さらに「第21回堺市優良観光みやげ品」にも選ばれていて、レトルトカレー(1個500円)の通信販売もある。

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ほかにも、ダチョウの肉を使った「堺バーガー」や、白カレーパスタ、ダチョウカツサンドなどのメニューも豊富。また、お店に来たライダーの「お見送り」動画(http://www.youtube.com/user/watanabehifumi)も『YouTube』で大人気となっている。
白いダチョウのカツカレーを味わうのもよし、バイク談義に盛り上がるのもよし。一度食べたら忘れられない大阪・堺の名物カレー、ぜひ一度味わってみる価値あり。
 
(Written by 飾磨亜紀 Aki Shikama)
 
カフェレストランMACH III


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