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(写真:最優秀賞「家族でふれあいクッキング」)
田んぼに堂々と立ち、カラスや動物などをおどす役目を担うユニークな「かかし」たち。
奈良・明日香村は、高松塚古墳や石舞台古墳などの史跡が数多く残る観光スポットとして知られるが、秋の風物詩といえば「かかしコンテスト」。
15回目となる今年のコンテストにも、さまざまな工夫をこらしたかかし77作品が集まったと聞き、いざ現地に足を運んだ。
この「明日香神奈備かかしコンテスト」は、地元の農家でつくる稲渕棚田ルネッサンス実行委員会が主催している。
かかしが展示されている同村稲渕の“かかしロード”のあるあたりは「日本棚田百選」にも選ばれていて、のどかで美しい風景が広がっている。

そして毎年、真っ赤な彼岸花が咲き誇り、かかしとともに田んぼを彩るが、今年は猛暑の影響によって9月半ばを過ぎても残念ながら咲いていなかった。

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だが、とても楽しく手の込んだかかしたちは健在。
今年のテーマは「ふれあい」で、ネコを抱いて昼寝するおばあさん、パンダの親子、ゴールを止めるキーパーを表現したかかしなど、それぞれの思いが詰まった作品がたくさん並んでいた。
今年の最優秀賞を受賞したのは、奈良県桜井市の生田知加子さんによる「家族でふれあいクッキング」。

9月19日にこの地区を訪れた見学者たちの投票によって決まったとのこと。
家族4人が一緒に料理を楽しむ様子が表現されていて、見ていてとてもほのぼのとする作品だった。
 
出品されたかかしは11月半ばごろまで展示されている。かかしロードの中央あたりに立つ、平城遷都1300年祭に合わせた2010年ジャンボかかし「せんとくん」も見ものだ。

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2010年ジャンボかかし「せんとくん」
 
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ネコを抱いて昼寝するおばあさん

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アシカのゴールキーパー

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パンダの親子
 
(Written by 飾磨亜紀 Aki Shikama)

かかしコンテスト 明日香神奈備


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