奈良市にある世界遺産の1つ、薬師寺の東を走る県道9号線沿いに、つい目がいってしまう一風変わった看板を掲げる店を見かけた。
その看板には「日本一男前なふすま屋の店」「男前が書いた世界一楽しいブログ」などとあって、思わず車を運転しながらついよそ見してしまいそうほどインパクトがある。
その看板には「日本一男前なふすま屋の店」「男前が書いた世界一楽しいブログ」などとあって、思わず車を運転しながらついよそ見してしまいそうほどインパクトがある。
しかしその“男前”はいったいどんな人物なのだろうか、そんなに“イケメン”なのだろうかといろいろ想像しながら、今回、ニッチーでは直接取材を試みた。そしていざ、店にその“男前”を訪ねてみると・・・。
改めて店の前に立ってみた。すると、上記の看板のほかにも手書きで「ユーモアCM 全国の女性の皆様 御注意願いまーす。ここのふすま屋男前すぎて!! びっくり 失神する 女性が急増中。」など堂々と書いてある。
そしてしばらくして“男前”が登場した。店主の襖貼太郎(ふすま・はりたろう)さん、本名・高橋貞夫さん(60)だ。ちなみに、ペンネームは中学の同級生が命名したという。
そしてしばらくして“男前”が登場した。店主の襖貼太郎(ふすま・はりたろう)さん、本名・高橋貞夫さん(60)だ。ちなみに、ペンネームは中学の同級生が命名したという。
「あれっ、ただのおじさんやん・・・(苦笑)」と、まず思うかもしれない。
店の看板にここまで“男前”と掲げるくらいだから、過剰な期待を抱く女性もいるかもしれないが、話を聞くうち、年齢以上に元気なオジサマだった。
店の看板にここまで“男前”と掲げるくらいだから、過剰な期待を抱く女性もいるかもしれないが、話を聞くうち、年齢以上に元気なオジサマだった。
「5、6年前やったかなぁ、店の電光掲示板が壊れて買い直すと数百万円要るから、看板作ってさらに手書きのボードも店の前に置き始めたんや」と、ユニークな看板を設置した経緯を教えてくれた高橋さん。
生まれは奈良・吉野で、大学を卒業してから10年ほど会社員をした後、ガラス・表装店としてこの場所に独立開業したという。
「もともと小学生の時から詩を書くのが好きでいろいろ書いてたけど、高校では演劇部部長と生徒会副会長で“目立ちたがり”やったのもあって」
生まれは奈良・吉野で、大学を卒業してから10年ほど会社員をした後、ガラス・表装店としてこの場所に独立開業したという。
「もともと小学生の時から詩を書くのが好きでいろいろ書いてたけど、高校では演劇部部長と生徒会副会長で“目立ちたがり”やったのもあって」
いまや“奈良県内で知らない人はいない”というほど有名なユニークな看板の数々。
2、3年前からは、店の前の信号に停車する修学旅行のバスを相手に“プラカード作戦”も始めた。
2、3年前からは、店の前の信号に停車する修学旅行のバスを相手に“プラカード作戦”も始めた。
「店の前の道が、薬師寺から奈良に向かうルート。春や秋の修学旅行シーズンはたくさんのバスが店の前で停まる。
だからこの時期の平日、最もよく通る14時から15時の間は店の前に立ってプラカードを掲げて大型紙芝居を作ってめくりはじめてん」と語る。
バスの運転手やバスガイドもこの店の存在を知っていて信号で停まると紹介してくれるといい、同時に高橋さんの“日本一イケメンの紙芝居”がスタート。しかもバスに乗る中高校生には大ウケだという。
だからこの時期の平日、最もよく通る14時から15時の間は店の前に立ってプラカードを掲げて大型紙芝居を作ってめくりはじめてん」と語る。
バスの運転手やバスガイドもこの店の存在を知っていて信号で停まると紹介してくれるといい、同時に高橋さんの“日本一イケメンの紙芝居”がスタート。しかもバスに乗る中高校生には大ウケだという。
「『みんな仲良く、イジメだめ、一生後悔するよ。』などの紙芝居をめくると、バスガイドさんも生徒たちも必死に読んでくれてうなずいてくれる。
そして生徒たちが『奈良でおもしろい看板を見た!』と学校や家で広めてくれて、数年前に出版した本の売り上げも上がった。最近、悲惨な事件や暗いニュースも多いけど、生徒たちの喜ぶ顔を見るのはやっぱりうれしいもんやで」
そして生徒たちが『奈良でおもしろい看板を見た!』と学校や家で広めてくれて、数年前に出版した本の売り上げも上がった。最近、悲惨な事件や暗いニュースも多いけど、生徒たちの喜ぶ顔を見るのはやっぱりうれしいもんやで」
現在ちょうど60歳。
その本は『60歳青春どまん中』(日本文学館刊)で、話を聞くうちにとても楽しい人生を送っているのがすごく伝わってきた。
“男前”という言葉は、外見だけで判断するものではない。目標は「生涯青春」「130歳青春どまん中」といい、読むうちに元気が出るこの本は、楽しく生きるエネルギーを与えてくれる。
そして機会があればぜひ、奈良でそのユーモアCMの数々を見に行って欲しい。
その本は『60歳青春どまん中』(日本文学館刊)で、話を聞くうちにとても楽しい人生を送っているのがすごく伝わってきた。
“男前”という言葉は、外見だけで判断するものではない。目標は「生涯青春」「130歳青春どまん中」といい、読むうちに元気が出るこの本は、楽しく生きるエネルギーを与えてくれる。
そして機会があればぜひ、奈良でそのユーモアCMの数々を見に行って欲しい。
(Written by 飾磨亜紀 Aki Shikama)
マルタカ商店(ふすまはりたろう)
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