20101230_01
“薬剤師の季節”がやってきた。盆・暮・正月といえば薬剤師だ。
親戚中で大人気。あっちこっちでひっぱりだこ。
年配の人だけでなく、若年層にも人気。
新しく親族に加わった新生児の次くらいに人気だ。

まずは年配の方々が薬の相談を持ちかけてくる。
薬の名前を言えば全部わかっているものだと思っているのか、「俺はワーファリンとアロチームとバッサミンを飲んでるんだけど」などという言葉で会話が始まる。
薬剤情報を出してきたり、実際に見せられたり。

一通り注意事項なんかを話して、塩分はほどほどにね、などと健康指導までして、やっと一息ついた、と思った矢先、「プロポリス、ってどうなんだ」「コンドロイチンは摂ってた方がいいのか」なんて聞かれる。
そういえば健康食品も薬剤師の相談分野だった。年始の挨拶に来ただけなのに、いつものような仕事モードに入ってしまうことも珍しくない。

親や祖父たちの間をやっと抜けて、同世代の輪に入れば、「この前健康診断でコレステロール高い、って言われたんだけどさあ」と、ここでも健康相談が始まってしまう。
生まれたばかりの子供に出される薬の話や妊娠中の話、子供に打てる肺炎球菌ワクチン(プレベナー)などなど話題は尽きない。この年末年始は子宮頸がんの予防接種あたりが旬な話題だと睨んでいる。

子供と接すると、「薬剤師ってなに?」「薬を扱う人だよ」というところからはじまり、「麻薬とか持ってるの?」「薬作れるの?」「毒薬ってある?」なんていう話になったりする。
ここでは、いつも仕事で子供相手に「薬飲めるかな〜」なんて聞いている職能が発揮される。
 
聞かれることは、薬や健康食品のことだけでなく、検査値の話や薬を作る話、妊娠検査薬やコンドームになることもあれば、ブリーチや白髪染め、石鹸の種類にオムツや介護用品までと、幅広い。

薬剤師になって数年の現在でこそこなせるこの質問攻めだが、薬剤師の資格を取れたのなら何でも知っている、と思うのか、ペーペーの一年目からこんな質問を浴びせられる。

正月といえば、親戚一同が顔を合わせるいい機会でもある。
様々な年齢層で、様々な職種の人たちが集まるが、このように、薬剤師はすべての年齢層の方たちと仕事のような会話をする。
 
同僚に同意を得るべく聞いてみた。
――確かにそうだけど、うちは兄貴が医者だから、兄貴に聞けって言っちゃうな(笑)

……そんなオチになるとは。


年末年始の医師・薬剤師のご利用は計画的に。飲みすぎての看護師の利用はほどほどに。

(Written by 富野浩充)

(Photo by june29


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