コンペイトウ(金平糖)というお菓子の名前を聞くと、思わず「懐かしい」と感じるかもしれない。
そのコンペイトウに関する体験工房やレクチャーが受けられる「コンペイトウミュージアム」が、大阪府八尾市と堺市に存在する。
そのコンペイトウに関する体験工房やレクチャーが受けられる「コンペイトウミュージアム」が、大阪府八尾市と堺市に存在する。
そして、この2つのミュージアムでは“コンペイトウ博士”あるいは“南蛮文化の伝道師・フロイス野村”さんが、コンペイトウの歴史や文化、あの“角”ができる秘密などを教えてくれる。
まずは博士の衣装で登場したかと思えば、次に南蛮衣装に着替えて現われる、まさに大阪人らしくユーモアセンスたっぷりの人物なのだ。
まずは博士の衣装で登場したかと思えば、次に南蛮衣装に着替えて現われる、まさに大阪人らしくユーモアセンスたっぷりの人物なのだ。
もともとコンペイトウは、戦国時代の16世紀半ばにポルトガル人によって日本に持ちこまれた。
だが、禁教令によっていったん姿を消した約100年後、長崎の町人によって再び作られ始めたという。
ちなみに、ポルトガル人宣教師ルイス・フロイスが1969年、織田信長に京都の二条城で接見した際に持参した手土産の1つだったのも有名。そして明治に入って機械による大量生産が始まったことで一般にも普及した。
だが、禁教令によっていったん姿を消した約100年後、長崎の町人によって再び作られ始めたという。
ちなみに、ポルトガル人宣教師ルイス・フロイスが1969年、織田信長に京都の二条城で接見した際に持参した手土産の1つだったのも有名。そして明治に入って機械による大量生産が始まったことで一般にも普及した。
さて、フロイス野村さんは、実はミュージアムを経営する大阪糖菓の社長。従業員40人あまりを抱える社長業の傍ら、ほぼ毎日、南蛮衣装などを着てミュージアムを訪問する人々に紙芝居などを披露しているというから恐れ入る。
「父から会社を継いで大阪市内から堺市に移転した後、2002年の秋にその移転祝いで友人たちに『せっかく移転したんやからなんかおもろいことでもしたら』という提案を受けまして。生粋の大阪人ですから“いちびり精神”でとことん楽しませたいと思い、しかもちょうどその前にポルトガルを訪問していたのもあって、コンペイトウのミュージアムを作って、手作り体験や紙芝居を始めたんです」
当初、ワイシャツにネクタイという格好で案内していたというが「もっと南蛮菓子を知ってもらうため」にと、フロイスにならって宣教師の姿に。だが、子どもたちから「黒い衣装はちょっと怖い」と言われたのを機に、現在の南蛮衣装に落ち着いた。
来年で10年目となるミュージアム、最近、3回目の訪問という人に「来るたびに社長がバージョンアップされてますね」と言われたのがやはりうれしかったそうだ。
野村さんの「コンペイトウを後世に伝え続けるためになんでもやる」という活動内容は、本当に幅広い。
世界一小さなコンペイトウを作ったり、コーヒーなどに付くシュガーやクリープの中にコンペイトウを入れたり、「松茸コンペイトウ」「ワインコンペイトウ」などのユニークな商品も次々と開発・販売している。
また、昨年12月には書籍『フロイス野村のコンペイトウ浪漫紀行』を出版。同時に「本を書きながらふと思いついた」というコンペイトウの“歌”2曲も自ら手がけ、しかもどちらも8番まである。ギターを手に生の弾き語りで聴かせてもらったが、コンペイトウのことがとてもわかりやすく表現されていて上手く仕上がっていた。
世界一小さなコンペイトウを作ったり、コーヒーなどに付くシュガーやクリープの中にコンペイトウを入れたり、「松茸コンペイトウ」「ワインコンペイトウ」などのユニークな商品も次々と開発・販売している。
また、昨年12月には書籍『フロイス野村のコンペイトウ浪漫紀行』を出版。同時に「本を書きながらふと思いついた」というコンペイトウの“歌”2曲も自ら手がけ、しかもどちらも8番まである。ギターを手に生の弾き語りで聴かせてもらったが、コンペイトウのことがとてもわかりやすく表現されていて上手く仕上がっていた。
たかがコンペイトウ、されどコンペイトウ。野村さんが語るその世界は本当に奥深い。ぜひミュージアムに足を運んで、フロイス野村さんに会ってコンペイトウ作りを体験して欲しい。
通常のミュージアム見学以上のものが必ず得られるはず。また、学校や地域のイベントなど向けに「出前工房」も受け付けている。
通常のミュージアム見学以上のものが必ず得られるはず。また、学校や地域のイベントなど向けに「出前工房」も受け付けている。
コンペイトウミュージアム
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