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オーストラリアでコアラを抱っこして記念撮影をしたことがある日本人観光客は数多くいるかもしれません。しかし、ワニを抱っこして記念撮影した人はそう多くないはず。中国で、しかもたった5元(約62円)で。
 
香港やマカオに近い中国・珠海からバスやタクシーで1時間ほどの田舎町、斗門(トウメン)にある「鰐魚島(ワニ島)」。なんと、ワニのテーマパークなのです。
 
入場料は、大人30元(約370円)。ゲートから入ると、いきなりワニのオブジェが登場。中国人の親子連れが記念写真を撮っていました。
そして歩き始めると、大きな公園のような感じの施設なのがわかり、ダチョウやサル、鳩、クジャク、ヘビ、カメなどの動物が動物園のように飼育されています。
ただ、日本のようにきちんと管理されているような雰囲気はなく、創立されて20年ほどと聞きましたが、それ以上に古く感じました。
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どんどん奥に進んでいくと、ワニの飼育エリアがあらわれました。とにかくワニ・ワニ・ワニで、その数は通常の動物園の比ではなく、たくさんいます。種類は、揚子江ワニ、タイのイリエワニ、マレーシアワニなどで、聞くところ、200匹から300匹は飼育されているようです。しばらく眺めていましたが、ほとんど動かず、中には口をガバっと開けたまま微動だにしないワニも。

さて、ここではただワニが見られるだけではなく、さまざまなワニの“アトラクション”があります。
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まずは「ワニ釣り」に挑戦。といっても、ワニを釣り上げるわけでなく、ワニにえさをあげるのですが、これがなかなかスリル満点。自分の好きな場所に、糸の先に魚の切れ身を結んだ竹竿を垂らしてしばらく待つと、ワニがスーッと寄ってきます。
ワニはすぐにはえさに飛びつきません。そして、狙いを定めてパクッとえさに飛びつきました。ワニがえさのついた糸を離すまで、ワニと引っ張り合いです。なかなか力強く、しばらくワニとの引っ張り合いも楽しめるわけです。
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このワニ釣り、5回で10元(約124円)です。また、生きた小ガモもえさとして選べてこちらは1回20元(約250円)。さすがに生きた小ガモで体験する勇気がなかったのですが、中国人の家族が何度か体験していて、とても喜んでいたのを目撃しました。

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ほかにも、ワニを抱っこして記念撮影するのが1人5元。ワニの皮はベルトやカバンの感触がして、持ち上げるとけっこう重かったです。
この日は見られなかったのですが、イルカショーならぬ“ワニショー”もありました。

さらに、ブタが高台から飛び込んで泳ぐ“ブタのオリンピック”や、ツキノワグマにえさをあげる体験も。クマとの引っ張り合いもなかなかスリル満点です。

ちなみに後日聞いた話。このワニ島では2008年9月、広東省に上陸した台風の影響で、200匹あまりのワニが脱走して、しかも見つかったのは10数匹だったそうです。しかも、現地の政府への対応に不満を抱いた市民らが抗議デモを行ったなどの騒動があったとのこと。人を食うワニも含まれていたとのことなので、考えるだけでゾッとしました。
 
ともあれ、このワニのテーマパーク、日本ではなかなかあり得ない体験ができる施設です。ワニ好きにはたまらないはず!?
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