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災害は突然起こるもの。特に地震は、いつ起こるかわからない。近いうち、首都圏を中心に大規模な地震が起きるともいわれており、もし実際起きて交通機関がマヒした時に会社にいたら、無事に帰宅することができる自信があるだろうか。
 
もちろん会社の近くに住んでいる人なら心配無用かもしない。だが、首都圏で働く多くの人々は、公共機関で片道1時間、2時間かけてせっせと通っている人も少なくないはず。
そんな災害時に発生するであろう“帰宅困難者”への対策を行うシステムがこのほど開発され、注目を集めている。

この帰宅困難者対策システム「KITAX」(キタックス)を開発したのは、非常用持ち出し袋の「防災クマさん」「防災クッション うたたね」などのユニークな防災商品の企画で知られるリプロモだ。
(参照:「クマが地球を救う!?…「防災の日」 ユニークな防災グッズたち」
 
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もし、首都圏で大きな災害が起きた場合、リプロモによると、東京都・千葉県・埼玉県・神奈川県で650万人の帰宅困難者が発生するとのこと。
しかも、例えば会社から自宅までの距離が30km の人もいれば、たった2kmでも歩けない人もいる。年齢や性別など、その帰宅困難度は人それぞれ違う。

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キタックスでは、年齢と住所、性別、体力、靴を登録すると、その結果に応じた距離やルート、地図、時間、帰宅グループといった情報が提供させる仕組み。
特に、多くの社員を抱える企業にとって、それぞれの社員に合った帰宅困難度を取得、管理できるのがメリットだ。

一方、社員自身が自らの情報を入力して帰宅困難度を把握することで、防災対策への意識向上を図ることも可能。さらに、全社員の年齢や性別などに応じた、食料や衣類、帰宅距離に応じた持ち出し袋など非常時の備蓄量やその種類も最適化でき、初動対応計画や復旧マニュアルを作成するための基礎データにもなるはず。

そもそも、災害対策としてパッとまず思い浮かぶのが、非常時への備蓄。だが、その備蓄も果たして最適な状態だろうか。さらに、従業員に対する災害時の対策となると、ほとんどまだ手つかず状態という企業も少なくないかもしれない。

備えあれば憂いなし。災害への対策は、起こってからでは遅い。特に多くの従業員を抱える大企業では必須ともいえる。災害対策として今までありそうでなかったシステムだろう。

株式会社リプロモ

(Reported by Aki Shikama)


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