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5人がそろうと“戦隊”や“レンジャー”といったイメージがあるが、これが犬の世界にも広がりつつあるようだ。今年2月、大阪府千早赤阪村にある日本ライトハウス盲動犬訓練所で“盲導犬”の活動をもっと広くPRするため、「啓発宣隊 デモ犬ジャー」なるものが結成されたと聞き、現地まで足をのばして行ってきた。
 
同訓練所は、金剛山のふもとに位置しており、かなり急な坂を上り切ったところにあった。そして、出迎えてくれたのは同訓練所のスタッフとデモ犬たち。
デモ犬とは、盲導犬を引退したり、訓練で最終的に選ばれなかったりした犬たちのこと。

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デモ犬レンジャーたちにも、通常のレンジャー同様、赤、青、黄、緑、そしてピンクの担当“犬”がいる。リーダーはやはり赤の「デモレッド」フローレン。このフローレンは犬ながら約2年前から同訓練所の副所長も務めている。しっかり者だけどちょっぴり犬が苦手でコタツが大好きという頼れるリーダーだ。

ちなみに、5頭のうちフローレンを含む3頭がメス。犬の世界でも“女性が強い”このご時世を反映しているのだろうか・・・。

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さて、もともとなぜ結成されたかというと、同訓練所のデモ犬たちが「たまたま5匹だった」ことなどから所内で構想が浮かび上がったという。
そして、スタッフ専用のTシャツ(人間用)をアレンジした犬専用のユニフォームも登場して先日、晴れてデビューとなった。

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デモ犬レンジャーの活動は、イベントへの出演や盲導犬の体験歩行など。同訓練所によると「犬の世界では“看板犬”“マスコット”などはよくあるものの、レンジャーは全国的にもかなり珍しいはず」と語る。
なお、デモ犬ジャーへの出動要請があれば「できるだけ対応したい」とのことで、さらにデモ犬ジャーのイラストもデビュー、チャリティグッズも販売予定となっている。

デモ犬ジャーたちの今後の活躍ぶりが楽しみだ。

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画像提供:日本ライトハウス盲動犬日記
http://guide-dog.lighthouse.or.jp/

(Reported by Aki Shikama)


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