しかし、中国は違います。都市ごとにその事情は異なりますが、信号を守らないドライバーや歩行者が“当たり前”といっても過言ではない国が、中国。
例えば、青信号で横断歩道を渡ろうとした際、赤信号のはずの左側からバイクが突っ込んできました。しかも、こちらが邪魔といったようにクラクションを鳴らしてきました。思わず足を止めると、まるでバイク優先かのごとく、向こうが赤信号なのに(!)堂々と走り去って行きました。
中国では「交通ルールがあってないようなもの」なのは、現地の人々なら誰でも知っています。信号がないなら大通りだろうとすきを見て横断する、バイクで道路が混んでいれば歩道を走ればいい、対向車線が空いていれば逆走すればいい・・・ビギナー旅行者には非常に危険。
ちなみに中国に通い出してから過去3年、中国で警察が交通違反を取り締まっている場面を見たことがありません。一方で、事故はしょっちゅう見かけます。高級なベンツが大クラッシュしていたり、バイク同士が正面衝突して道路の真ん中で大声でけんかしていたり。
また、タクシーに乗ると中国人ドライバーの運転にもいつも驚かされます。公道で空いていればスピードはすぐに時速100km/h超。そして今回、道路の真ん中にたくさんのコーンが立っている大きな橋を通ると、そのコーンをなぎ倒した後があっても誰も直さずに放置したまま。タクシーは、コーンをよけながら踏みながらもスピードはそのままなので、まるで“障害物レース”のゲームをリアルに味わった気分でした。
とにかく「自分の身は自分で守る」しかなく、道路を渡るのもいわゆる命がけ。世界各地を旅する中で、中国ほどいつも“自己責任”と感じる国はありません。
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