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日本から最も近い海外、韓国。特に首都・ソウルへは、成田や関空、中部などから多くの便が毎日飛んでいて、日本人が気軽に訪れる海外の旅行先として人気も高い。
 
ソウルの空の玄関口、仁川国際空港とソウル駅を結ぶ空港鉄道「A'REX(エーレックス)」が、2010年12月29日に全区間で開通した。
それまでは仁川国際空港から市内中心部へのアクセスは、リムジンバスもしくはタクシー、また一部開通していたこのA'REXで金浦空港まで行って地下鉄に乗り換えて向かうなどの方法だった。
 
だが、この全線開通でソウルの一大ターミナル駅、ソウル駅まで直通で結ばれた。そして先日、ソウルを訪れた際に全線開通したばかりのこの「A'REX」を利用してみた。
 
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仁川国際空港の到着ゲートを出てA'REXの乗り場まで5分ほど。広々とした空港だが交通センター・グレートホールを抜けるだけなので初めてでもわかりやすかった。
そして、改札手前にあったコンビニエンスストア「Family Mart」で「T-money」のICカードを購入。JR東日本の「Suica」のようなもので、あらかじめ現金をカードにチャージしておけば鉄道の利用やコンビニでの買い物などに使えて、ソウルの街歩きにとても便利な存在なのだ。
そのT-moneyを自動改札機にかざすだけで通過。もちろん、タッチパネル式の自動券売機でもキップは購入でき、日本語の表示もある。
 
さて、ソウル駅に向かう列車は「直通」「一般」と2種類ある。直通は仁川国際空港と金浦空港を経てソウル駅までノンストップで43分、一般はその他の駅にも停車して53分かかる。仁川国際空港からソウル駅までの運賃も直通が13,400ウォン、一般が3,800ウォンと差があって、直通だと乗務員のサービスがあったり、座席がボックスシートでリクライニングできたりするが、一般は地下鉄の電車とほぼ同じ。
 
今回、行きに一般、帰りに直通に乗ってみた。
一般は確かに、通常の電車と何ら変わらない。ただ、まだ新しいだけあって座席もきれいだし、到着が夕方だったからか市内に向かうにもまったく混雑していなかった。
また、車両のLCDモニターではニュースや飛行機の運航状況などが提供されて飽きない。さらに、駅に到着する際のアナウンスでは日本語もあった。
一方、直通はまるで“特急”に乗った気分。スーツケースなどを置くスペースがあったり、座席も広くて快適だったり。ちなみにすべて自由席。ただ、一般との価格差を考えると、時間的にはたった10分しか変わらないので荷物が多くなければ通常は一般でもよいかなと思った。
 
ソウル駅に到着すると、地下から上がって地下鉄やバス、タクシー、さらに韓国の新幹線「KHX」など郊外列車に乗るのも同じターミナル内でとても便利。エレベーターやエスカレーターもいたるところにあるので荷物が多くても使い勝手がよかった。
また、ソウルで人気の明洞(ミョンドン)に行くのにもソウル駅の1つ手前、弘大入口駅で地下鉄2号線に乗り換えて乙支路入口(ウルチロイック)駅で降りればすぐとアクセスしやすくなった。
さらに、この全線開通に合わせてソウル駅に「ソウル駅都心空港ターミナル」もオープン。ここで搭乗手続きと出国審査ができるようになり、特に帰国前、増えた荷物をさっさと預けて身軽になって空港に向かうことができる。
ただし、飛行機出発の3時間前までの手続きが必要、JALやANAの共同運航便のチケットだと利用不可などの制限があるのでくれぐれもご注意を。
 
ともあれ、このA'REXによって日本からソウルがさらに近く、便利になった気が大いにした。ソウルの旅で「A'REX」、その利用価値は大きい。

Welcome to KORAIL AIRPORT RAILROAD (日本語)


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