最近ではスカイツリーが話題になったり雑誌で特集が組まれたりと一般の人にも関心が高い建築。そんな建築がより身近になるトランプが発売された。
神保町にある建築図書専門店「南洋堂」が企画した建築トランプ「ARCHIBOX in JAPAN」だ。

北海道から九州まで日本の名建築を54個イラストにして紹介している。建築のセレクトは若手建築史家倉方俊輔氏。ダイヤ、クラブ、ハート、スペードごとに1924年以前から1975年以後までの4つの年代と、13種のビルディングタイプから選ばれている。

建築史の王道である重要な建築（「大浦天主堂」「三菱一号館」）や一般の人にも身近な建築（「東京駅」「スカイツリー」）はもちろん、少し癖のある建築を組み込むことで玄人も納得のラインナップとなっている。

イラストはグラフィックデザイナーのTOKUMA氏。大胆な構図と細部にいたるまで丁寧に描かれたイラストは建築の特徴をよくとらえている。

実際にこれらの建築を見学に訪れた方は一目で判断できるはず。トランプ自体の遊び方はもちろん、設計者、場所、竣工年等様々な系譜を見つけ出すのも楽しみ方の一つだ。

遊びつつ日本の建築について学べる、贈り物にも最適な楽しい一品。

 

商品名：ARCHIBOX in JAPAN（アーキボックス・イン・ジャパン）

価格1600円（税込）

建築史家。東京生まれ。建築系ラジオ共同主宰。
単著に『吉阪隆正とル・コルビュジエ』、共著に『建築家の読書術』『東京建築ガイドマップ』『伊東忠太を知っていますか』等。
 

2002年「bowlgraphics」を設立。グラフィックデザイナー／イラストレーター／アートディレクター。
著書に『クリエイターのための3行レシピ 地図デザイン Illustrator&Photoshop』。

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