春が近付くと、和歌山市内で見かけるようになった1枚のポスター。今風の戦国キャラが火縄銃を構えているイラストが目を引いた。そしてその武者の横に「孫市まつり」とあった。いったいどんなイベントなのだろうか、当日、会場に足を運んでみた。

孫市まつりとは、戦国時代に織田信長と戦って鉄砲大将として名をはせた“雑賀孫市”、そして戦国時代最強と伝わる鉄砲集団“雑賀衆”の活躍を今に伝えるイベント。和歌山が誇るヒーロー・孫市と紀州雑賀のことをもっと知ってもらいたい、「雑賀孫市で和歌山を元気にしよう」と活動する孫市の会が、2005年からスタートして今年で7回目を迎えた。




まつりはまず、和歌山城からの武者行列からスタート。子どもからおとなまで、鉄砲隊や武者集団、さらに“コスプレイヤー”まで混じってそれぞれ自前の“甲冑”姿などで、和歌山市役所や南海和歌山市駅前などを練り歩いた。


そして、メイン会場の本願寺鷲森別院では、雑賀衆といえば“鉄砲”の迫力ある演武をはじめ、雑賀衆が顕如上人をもてなし、雑賀孫市も食べたといわれる紀州の海の幸や山の幸がたっぷりの「孫市鍋」も無料でふるまわれ、たくさんの人が長い行列を作った。


さらに、和歌山のコスプレ集団「CANDY★POP」によるライブ、全国から歴キャラの着ぐるみも集まったイベントなども開催。通常の歴史イベントや戦国イベントなどとは一線を画す“ゆるさ”も上手くイベントに溶け込み、老若男女多くの人々が集まって、まさに和歌山の春の訪れを告げるまつりとして、とても盛り上がっていた。




ちなみに、ポスターに描かれていた歴キャラについて。孫市の会に所属する県外の会員がイラストレーターつながりで、京都を拠点に活動する戦国時代や戦国武将をプロデュースする企画集団「戦国魂」を紹介され、昨年に続いて今年も“イケメン”な雑賀孫市のイラストを作成してもらったとのこと。



孫市まつり公式サイト


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