リストラ、派遣切り、左遷・・・日本の雇用情勢はここ数年、とてもよいとは言えない状態だ。完全失業率は最も悪かった2009年7月から若干は改善しているものの、直近の2011年2月でまだ4.6%ある。非正規雇用の問題などもいっこうに改善される気配がない。

とはいえ、下を向いてばかりいてもなにも好転しないわけだが、自分の将来を少しでも前向きに考えられるかもしれない方法を今回、紹介したい。その方法とはズバリ“神頼み”である。

京都御所の西側、蛤御門の向かいにある護王神社。ここに仕事にご利益のある“御守り”があると耳にして、実際に現地まで足を運んでみた。

その御守り“つかさ御守り”は、2種類あった。1つが、就職・昇進・登用にご利益ある「官職御守護」。もう1つが、リストラ・左遷・クレームなど職場でのトラブル除けにご利益ある「職難御守護」だ。表には、護王神社のシンボル的存在“イノシシ”が描かれている。

どちらも御守りとしては珍しいカードタイプになっていて、名刺入れや社員証入れなどに“密かに忍ばせておく”ことができる。

同神社によると、この2種類の御守りは2008年に登場したといい「もともと神社にあった『受難除御守』をご覧になった参拝者の方から『仕事に関わる御守りがないのか』といったご要望が数多く寄せられたので作らせていただきました」とのこと。

ちなみに、2008年といえばアメリカに端を発した「リーマンショック」が起こり、その後、日本の経済も大きな打撃を受けた年にあたる。

念のため、護王神社は奈良・平安時代に活躍した和気清麻呂、広虫の姉弟をまつっている。特に清麻呂は、奈良時代末期に天皇の位に就こうとした僧・道鏡の野望を阻止していったんは流罪となったものの、桓武天皇によって再び官職に就いて平安京の建立に尽くしたことで知られる。

現代にたとえると、誠実な仕事ぶりで不本意なリストラに遭ったものの、再び職場復帰して功績を挙げた、といったところ。ご時世柄だけで作られた御守りでは決してなく、ちゃんと歴史的背景のある由緒正しい御守りでもある。

御守りはそれぞれ1個700円。自分の仕事に自信を持てない人、将来に不安を抱えている人、就職・転職活動中の人、キャリアアップを狙っている人・・・ぜひこの御守りのご利益にあやかってみてはいかがだろうか。

京都・護王神社
http://www.gooujinja.or.jp/

(Written by Aki Shikama)


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