日本海沿いに近い国道9号、特に琴浦町はご当地グルメの“宝庫”として注目を集めつつあります。その活動を担っているのがNPO「琴浦グルメストリートプロジェクト」です。

このプロジェクトが発足したのは2010年はじめ。きっかけは山陰道「東伯中山道路」が2011年２月27日に開通することにより、幹線道路だった国道９号の渋滞が緩和される一方、国土交通省によると車両通行量が40％も減少することで道路沿いの飲食店らが“危機感”を募らせたことにあります。

そして2010年１月、地元の特産品をテーマにした地域活性化などを目的とし、町内から約20店舗が参加して活動を開始。早くも企画第1弾として、３月16日に町の特産であるあご（飛魚）をつかった「琴浦あごカツカレー」を開発・発表したところ、県内のメディアで取り上げられたのをはじめ、さらに「鳥取B級＋お宝グルメコンテスト」で優勝したことで一躍、注目を集めることに成功しました。

次に第２弾として『琴浦海鮮丼バトル』、第３弾として『琴之浦ラーメン合戦』を展開。アンケートの応募がそれぞれ2,894通、3,295通と徐々に増え、紹介した全店をまわる人もいたほど。さらに第４弾の『琴浦スイートるdeフェア』では終了を待たずに5,000通あまりに達していて、活動が功を奏しているのがわかります。
 

同プロジェクト理事長（山本おたふく堂代表取締役社長）の山本浩一さんによると「鳥取市や米子市、また島根県や広島県など近隣県から車で訪れる人も増えてきました」とのこと。さらに、第5弾以降の企画も予定しているといい、「さらにこれから暖かい季節になるので、関西方面から食べに来られる方にもアピールできれば」と期待するコメントも。

日本全国に向けて今、“ご当地グルメの街”としてアピールする琴浦。特に国道9号沿いには「琴浦スイーツ」などののぼりがよく見られます。ぜひそののぼりを掲げる店に立ち寄って、極上のご当地グルメを味わってみてください。

琴浦ぐるめストリート

（Written by Aki Shikama）