今年3月半ば、大阪・中之島に突然、巨大な「こけし」が登場した。こけしは、無病息災を祈願する彩色がほどこされた宮城県ゆかりの子供用おもちゃ。実物は木製だがこちらの正体は巨大バルーンで、こけしの足元には足湯も設置され、街行く人々の間でちょっとした話題となった。
この巨大こけし、なぜいきなり登場したのかというと、実は大阪府による「おおさかカンヴァス」推進事業の一環だった。
この事業は、大阪にあるさまざまな公共空間を“カンヴァス”に見立て、国内外のアーティスト、クリエイター、学生らが、それぞれの作品を披露する場にしようと、昨年度から始まったプロジェクト。224件の応募があり、23作品が選ばれた。
中でも、特に見ものだったのが、まず「H.H.H.A.(ホーム・ホテルズ・秀吉・アウェイ)」。今年3月、大阪城公園や万博公園といった大阪のメインスポットで“鏡張り”の巨大な箱を組んで引き起こす作品だ。また、淀川のゴミや漂流物などで「チヌ」を作って淀川河川敷に展示もあった。
一方、ダンボールで作った身長役180cmの巨大力士を使った紙相撲大会が行われたり、巨大なレスラーが自動車にプロレス技をかけるユニークな彫刻が大阪府咲洲庁舎に登場したりしたことも。ギリシャ人アーティストが地元・大阪の小学生らと、なにもない壁面にさまざまなキャラクターを描いて、まさに“変身”させた作品などもあった。
さらに、直径7mの巨大な黄色の学童傘が、3月から5月にかけて関西国際空港の旅客ターミナルに出現。通りかかった子供たちや外国人観光客らからも好評だったようだ。
普段、なにげないと思っていた場所が、ステキなアートな空間に生まれ変わる。「大阪のまち全体をミュージアムに」と進める橋下徹・大阪府知事イチオシのプロジェクトでもある。
大阪府メールマガジン知事に突撃インタビュー!第90回
なお、7月16日まで、大阪府庁新別館南館1階の大阪府立現代美術センターで「おおさかカンヴァス2010パネル展」が開催中。
さらに、同事業では2011年度の作品を募集している。昨年度同様「フリーカンヴァス部門」「コラボカンヴァス部門」に加え、今回初めて中之島エリア・服部緑地・咲洲コスモスクエア地区を「コアエリア」としてそれぞれのテーマに合った作品を募っている。
〆切は7月22日まで(必着)。結果発表は今年8月下旬。
10月下旬から来年2月までの予定で作品の展示・発表が行われる。
〆切は7月22日まで(必着)。結果発表は今年8月下旬。
10月下旬から来年2月までの予定で作品の展示・発表が行われる。
大阪カンヴァス推進事業
(Written by Aki Shikama)
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