文暦2年(1234年)に藤原定家が小倉山荘の襖を飾る色紙形(詩歌などが書かれた色紙)として、101の詩歌を選らんだのが原形と言われる百人一首は、その選出から800年以上が過ぎた現在でも我々日本人に愛され続けている。
――とはいえ、やはり古語で書かれた詩歌は難解だから、敬遠している方も多いだろう。
しかし、そんな方でも漫画で描かれた『超訳百人一首 うた恋い。』(著/杉田圭)なら、スラスラと読めてしまうこと請け合いだ。
現代風にアレンジされたイケメン&美女が、恋や友情に悩む姿は現在とまったくかわらず、きっと誰でも共感できることだろう。
いや、むしろ恋愛に関しては“身分違い”“政略結婚”などの障害があるからこそ、現在よりも切なく美しく胸に響いてくる。
三十一文字という短い言葉の中に込められた深い意味を、同作を読めばきっと理解できるに違いない。
なお、巻末には著者が現代語に訳した百人一首も収録されている。
現代の流行り言葉が多用されているし、著者独自の解釈もあるので、苦手な人もいるかもしれないが、この本を入門書として読んだ方には素直に楽しめるだろう。
1巻が発売されるやいなやたちまち完売し、何度も重版している傑作だから、読んで絶対に損はない!
4月28日には2巻も発売されたので、ぜひ、この機会にまとめて読んで、雅な世界にひたってみてはいかがだろうか?
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