赤い靴をはいていた女の子が、外国人に連れられ横浜から船に乗って外国に行ってしまう少し寂しい歌。
だけど実は、もっと寂しく短い人生を送ったこと知っていましたか?
今年の9月、この女の子が亡くなって100年を迎えようとしています。
静岡県で生まれ、家庭の事情で北海道に渡ります。そして、三歳の時、これまた家庭の事情でアメリカ人宣教師夫婦のもとに養女として出されます。
養女に出した母親は、きみちゃんがアメリカで幸せに暮らしていると信じていて、それをあの有名な歌詞にしたのが野口雨情らしいです。
母親の願い虚しく、きみちゃんは6歳でアメリカの養父母ともお別れしていました。
理由は“不治の病 結核”
一緒に船には乗って外国には行けなかったのです。
東京・麻布十番にあった孤児院で独り病気と闘い、看取る人もなく9年の生涯を閉じます…。
その中心部にあるパティオには小さな「きみちゃんの像」がひっそり立っています。
母と子の絆を託し、すべての親子の幸せを願って建てられたきみちゃん像。
平成元年、雨の降った火曜日に建てられ、関係者は嬉しくて何度も傘をさして見に行きました。夕方、きみちゃんの足元に18円の小銭が置かれているのに気がつきました。
それが赤い靴の女の子「きみちゃん」チャリティーの始まり。
あれから23年、毎年ユニセフに寄付するだけでなく、国内外の大きな災害に義捐金として送った総額は1000万円を超えました。
きみちゃんの建つパティオでは、東日本大震災の被災地復興応援キャンペーンの物産展が開催されたりもしています。
今年はお祭りではなく、きみちゃんに会いにきませんか?
(「実在するモデルはいない」など、「赤い靴」には諸説ありますが、世間一般に定説とされている話をもとにしています)
協力:麻布十番商店街連合会
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