福井県立美術館で、 2011年7月29日(金)から8月28日(日)に行われた、「森と芸術」展に、実際に行ってきました。

実はこの展覧会、前に取り上げさせていただいた、東京都庭園美術館で2011年4月16日〜7月3日に行われた(その時は「ドレスコード割引」があって、そのテーマが他ならぬ「きのこ」。それがツイッターのきのこ好きたちの間で話題となりました)ものの巡回展ですが、さらに作品数が増えていて、特に恐竜等の化石は福井独自のものとのこと。

この展覧会の中に、どんなきのこがいるか、ということは他の誰も気にしていないと思うので、学芸員の許可を得て、著作権に触れないよう、わざと下手に(わざとですから!私の名誉のため)きのこ的ないくつかの作品をスケッチしてみました。それを交えて、きのこ作品をレポート。
古代の化石を通り抜けると、アートの森が広がります。まさに森、森、森。時代ごとに、またテーマごとに、森の姿をアートの目から見せてくれます。きのこ観察の際に入る森のイメージとラップします。
しかし、きのこ好きの性(サガ)、こんな場合でも、ついついきのこ目で、木の根元などを見てしまいます。
けれども、きのこはなかなか生えていてくれません。アートの目では、きのこは眼中にないのでしょうか。

しかし! 「メルヘンの森」コーナーに入ると事情は違います。ベスコフの絵本「もりのこびとたち」(1874年)の刊行当時のもの(邦訳が出ていて、現在でも楽しめます)や、アーサー・ラッカムの絵本「不思議の国のアリス」(1908年)にはきのこが踊っています。
このコーナーの、ドイツのおもちゃのジオラマにも、きのこが2本生えていました。やはりきのこは、「かわいい」ものなのでしょうか。
 
まだまだ探しますよ。するとランプが見えてきました。先生! ランプはきのこに入りますか?
確かにきのこっぽいと言えば言えますが、かの有名な「ひとよ茸」ランプを作ったガレの作品だけに、ここは厳しくNOといきましょう。

するとありました。ガレの「キノコ文花器」(1900年頃)に、ばっちりヒトヨタケが生えていました。ガレはよほどヒトヨタケに愛着があるのでしょう。一目でヒトヨタケと分かります。
これは、ライトグレーに白いヒトヨタケが描かれている作品ですが、明かりをつけるともっと美しい色が出てくるとのこと。ぜひ見たいものです。(チラシや看板に雰囲気がつかめる写真が載っています)
 
また、ドーム兄弟の同じくガラスの器(1910頃年)にもきのこが描かれています。イグチの仲間と、あとアカヤマタケ? ちょっと判別は難しいですが、色とりどりのきのこの上から、エッチング(彫りかたの一種)の技法で雨が降っている、という凝った作品です。
「雨の絵柄はめずらしく、日本美術の影響が感じられる」と説明文にありました。

現代美術では、アルプのこの作品がきのこ疑惑があるのですが、いかがなものでしょう。

かくして、この展覧会では、6作品51本のきのこを観察することが出来ました。
きのこに限らず、森の作品を多数目にすることで、普段何気なく接している森が、ある時は楽園、ある時は風景画としてのモチーフ、またある時は驚異といった風に、いろいろな角度から見ることが出来るものだと感心しました。少なくとも、森好き、アート好き、森ガールは行って損はないです。
なお、この展覧会の図録は、一般書籍として、本屋で買うことも出来ます。遠くて行けない方、もっと味わいたい方はチェックしてみて下さい。

巌谷國士『森と芸術』(平凡社)森と芸術森と芸術
著者:巖谷 國士
販売元:平凡社
(2011-04-21)
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さらに、この展覧会は、札幌芸術の森美術館 2011年9月3日(土)〜10月23日(日)に巡回します。
札幌ならではの企画もあるかもしれません。


福井県立美術館 展覧会案内

(Written by 堀博美)

 
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