大阪が「くいだおれの街」といわれて久しい。確かに、大阪で食べるグルメは美味しいが、代表的なグルメというとお好み焼き、たこ焼き、いか焼き・・・と“コナモン”ばかりがまず出てくる。ちょっと高級になると、和食だと京都、洋食や中華だと神戸のほうがイメージが強い。

しかし、大阪の別称“なにわ”はかつて「魚(な)庭(にわ)」「菜(な)庭(にわ)」と呼ばれるほど、海にも平野にも恵まれた地の利を生かした“天下の台所”だった。今の日本料理の礎となる割烹料理、料亭料理も大阪がルーツだ。

そんな「食の都・大阪」をもっと知ってもらおうと“大阪らしい”和洋中の料理、デザート・菓子を決める「食の都 大阪グランプリ」の募集が現在、行われている。

今回で2回目の開催。和洋中に加え、菓子・デザート部門が新設された。応募対象は、大阪府内の飲食店や宿泊・観光施設などで活躍するプロの料理人やパティシエ職人ら。飲食店等で常時提供できる“大阪らしい料理”“大阪らしいデザート・菓子”に加え、1人分の想定価格が800円以上3,000円以下(デザート・菓子部門は3,000円以下)といった、コストパフォーマンスにシビアな、いかにも大阪らしい条件もついている。しめ切は、10月10日必着。

ちなみに前回、昨秋に行われた第1回には、学生を含む250人あまりが応募。グランプリに選ばれたのは、中華部門が“なにわ伝統野菜”泉州たまねぎを使った「泉州洋葱東坡肉泉州玉葱のローストやわらか豚肉包み」、和食部門が割烹でおなじみ“船場汁”を現代風にアレンジした「新・船場汁」、洋食部門が大阪らしいコナモンを取り入れた「カワハギとうすいえんどう豆のピューレを詰めたじゃが芋生地のインボルティーニ」だった。

一口で大阪らしさと言っても、味や値打ち感だけではなく、素材の選択や生かし方、大阪ならではの旬、店主の個性なども評価対象になる。果たしていったいどんな大阪らしい料理が生まれるのか。大阪で生まれ育ち、食べ歩く“グルメ通”な大阪人としても、新しい大阪の“うまいもん”が生まれるのはやはり楽しみだし、大阪に出張や観光などで訪れる人にとっても、定番グルメ+αのアピールになるはずだ。

画像提供、取材協力: 大阪商工会議所

食の都・大阪 情報サイト





(Written by Aki Shikama)


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